私が通っている鉛筆画教室にはツワモノ達が沢山おります。
たかがカルチャーセンターの鉛筆画教室なのですが
やたらめったら上手い生徒さんが多いのです。
見学に来ると、生徒さん達のあまりの上手さにビビってしまって入会を断念する人が多いとのことですが、その気持ち、すごく分かる。
でも私は、先生の絵に惚れ込んでいたので、自分が下手だとか、周りが上手いとか、そういうのは全く気になりませんでした。
とにかく、この先生の絵を見たい。
先生みたいに描けるようにいつかなりたい。
その熱い思いだけで入会しました。
私の隣に座っている生徒さんはテクニシャン。
「水」「猫」を描くのが得意なのですが、「人」も描く。
「建造物」も描く。
いやー、凄い。一つ一つ表現の仕方が違うと思うんだけど、なんでそんなに色んなものが描けるの?
小鬼かなにかの木像をドアップで描いている人もいる。
そして木目を全部描いている………。
平等院鳳凰堂を描いている人もいる。
写真を虫眼鏡で見ながら、柱、一本一本、瓦、一個一個描いている…。
そして、水面に映った鳳凰堂も描いている。
鳳凰堂二回描いてる事になるやん!
モンサンミッシェルを描いている人もいる。
モンサンミッシェルっていうか、空と海がメイン。
シルエットで小さく浮き上がるモンサンミッシェル。
構図がかっこええ~~~。
しかし、空と海のグラデーションが半端ない。
こんなの描けない。
あーすごい!
彼女の描くグラデーションの美しさ、そして黒の美しさはいつも半端ない。
グラデーションの女王や。
松の木を画面いっぱい描いている人もいる。
松の木をいっぱい描いているんちゃうで。
松の木をドアップで、そう、木の肌を画面いっぱいに描いているんです。
こんなん。
いやあ。すごい!
なんでこんなの描こうと思ったのか!
まずそこが気になる!
写真のような美しい木の肌を完成させていました。
はー。
レッスンでは、ただひたすら自分の絵を描いていて、たまに先生がアドバイスしてくれるんですが、必ず、最後の10分くらいは、生徒全員で他の人がどんな絵を描いているか見て回るんですね。
精緻であったり、迫力があったり、色が美しかったり、レベルの高い生徒さんの絵をしこたま見て自分の席に戻ってきた時の悲しさったら。
なんちゅう雑な絵なんだ!!!
と毎回思います。
上手い下手の問題ではない。
とても雑なのだ。。。
でも、一人で描いてたら、そんな事にも気づけないわけで、上手い方々の絵を身近で見れるのはとても良い機会だな、と思っています。
先週は先生が描きかけの絵を見せてくださいました。
写真撮影オッケー!ということで写真を1枚。
はーーーーーーーーー。
もうね。
とにかく美しい。
写真より美しいんです。
全体像をお見せすると多分ダメなので一部だけご紹介。。。
この質感。はー。はー。
そして先生の絵の凄いのは、ただ上手いだけ、写真みたいに描けてるだけじゃないところです。
絵から出てるパワーがいつもすごい!
先生いわく、「写真と対話しながら描く」のが大切だそうです。
本当にブツブツ喋りながら描いているそうですよ(^O^)
しかし、本当に凄い。
この絵を見てから、自分の絵に戻れません!先生!
まだ生徒展の絵が完成していないのに
締切がもうすぐなのに
どうしてくれよう!!(笑)