that節。
なんとなしに中学でも出てきたりしてたけど明確な説明はないまま高校になって、他のthatを使う構文と混ざって混乱する!という方は多いかもしれません。
今日は、そもそもthat節って何?という所を考えてみたいと思います。
①that節は文を文に組み込むためのシステム
単語だけで文を作れる場合はthat節なんて使わないんです。
例)She knows me.
(彼女は、私を、知っている)
she / know(s) / me どれも単語ですよね。単語が組み合わさって文になっているだけ。
でも、もっと込み入った話をしたいんだよう!という時には単語の組み合わせだけでは文が作れない時があります。
例)彼女は、私がこの会社をもうすぐ去るという事を、知っている
こういうこと、言いたい時ありますよね?
こういった文は、文の中に文が組み込まれていますよね?
例)彼女は、私がこの会社をもうすぐ去るという事を、知っている
赤字の部分が単語ではなく文です。
なので、この赤字の部分をthat節で表します。
thatには意味はなく、ここからもう一つ文が組み込まれますよ!のサインみたいなものなのです。
例)彼女は、私がこの会社をもうすぐ去るという事を、知っている
She knows that I am leaving this company soon.
大きく見ると一つの文だけど、その中に小さな文が組み込まれてますよね。
that節を使うとこういう風に表現の幅が広がるんですよね。
【ミニ情報 文て何?】
因みに、「文」とは、基本的に「主語」と「動詞」があって初めて「文」に認定されます。長たらしければ「文」という訳ではありません。
例)彼女は、私がこの会社をもうすぐ去るという事を、知っている
この赤字の所を見てみると
私がこの会社をもうすぐ去る
私が という主語があり
去る という動詞があります。
なので「文」と認定されます。
例)彼女は、窓のそばの大きなベッドに寝ている赤ちゃんを、知っている
窓のそばの大きなベッドに寝ている赤ちゃん
の所は、とても長たらしいけれど、この部分に主語も無いし動詞も無い!
修飾部分がただ長いだけ。
なので文じゃない。
なのでthat節は使えない。
こういう場合は分詞を使って長たらしい修飾部分を表したりします。
例)彼女は、窓のそばの大きなベッドに寝ている赤ちゃんを、知っている
She know the baby sleeping in a big bed by the window.
②代表的な組み込み方は3つ
1 主語として組み込む
That Nancy passed the exam is true.
ナンシーがテストに合格したのは本当です
主語の部分がthat節ですね。
でも、主語が長いのがなんかイヤ!、という事で仮の主語 it を置いてthat節が後ろに回る形もありますので注意
It is true that Nancy passed the exam.
2 補語として組み込む
The problem is that you didn't learn from your mistakes.
問題は君が間違いから学ばなかったということだ
3 目的語として組み込む
I can't believe that he is a doctor.
彼がお医者さんだなんて信じられない
that 節を使う時の形としては、とにかく「文の中に文を組み込む」というだけなのです。
※他に同格を表すthat節や感情を表す形容詞に続くthat節もあります。でもこの二つは、使う場面がほぼ決まっています。
文を文に組み込みたい時って日常会話内でもいっぱいあります。
なので、この that節のシステムを知っていると、表現の幅は間違いなく広がりますのでバンバン使ってみてくださいね。
因みに「ここからもう一つ文が組み込まれますよ!のサイン」として働くthatですが、いやいやそんなサインなくっても通じるっしょ!という事で、普段の会話では省略されることが多いです。
The problem is (that) you didn't learn from your mistakes.
※The problem is you で区切るのかな?とか一瞬思ったりしちゃいます。
I can't believe (that) he is a doctor.
省略されちゃうと、ちょっと分かりにくくなっちゃいますよね~どうしても。
なのでthatを書いてくれてたら、あ~書いといてくれて有難う~と思っておきましょう。
that は関係代名詞としても使われることがあり、それがthat節ととても似ている形になるので、この二つがゴチャゴチャになることは多々あります。
次回は、関係代名詞として使われる時のthat と比較しながら説明してみようと思います。