最近読み終わったり読んでいる途中だったりする本をご紹介します。
今回は、英語のライティングと読解の勉強が目的っていう本が中心です。
- 即戦力が付く英文ライティング 日向清人
- 英文読解の透視図 篠田重晃 / 玉置全人 / 中尾悟
- 日本人なら必ず誤訳する英文【決定版】越前敏弥
- 英文解釈教室 伊藤和夫
- ABSOLUTELY ON MUSIC Haruki Murakami / Seiji Ozawa
- まとめ
即戦力が付く英文ライティング 日向清人
ライティング……。適当には書けるよ…。うん。英検のライティングくらいならね…。
と、ライティングにイマイチ自信がない人にぜひおススメ。ライティングの時の基本的なルールがビッシリ書いてあります。「基本的」とはいえ、高校では教えてもらってない内容ばかりで、大学で英語を専攻していない限り知らないんじゃないかなぁというものです。私も、大学で英語を専攻していたわけではないので、最初のページから最後のページまで「えええ!!!そんなルールがあるの!!?」と驚きの連続でした。
内容を簡単にまとめるとこんな感じです。
◆第一部 センテンスをととのえる
ライティングの時に迷いやすい文法の説明(可算、不可算 / 主語と動詞の合わせ方 など)に加え、どうすれば英語らしいセンテンスになるか、センテンスをどうつなげるか(接続詞、接続副詞ごとに説明アリ)、その他「これを知らずに英語でライティングしてたなんて…!」というような内容満載です。
◆第二部 パラグラフをととのえる
日本語の「段落」と英語の「パラグラフ」の違い、パラグラフの作り方、パラグラフのつなげ方、と順を追って説明されており、これが分かっていれば、随分楽にライティングが出来る…!と心の中でガッツポーズをとること間違いなしです。
◆第三部 長めの / 量のあるテキストをととのえる
説明する文章、描写する文章、ナラティブな文章、説得する文章、に分けてサンプルがあります(それぞれ5~6パラグラフで構成されています)。型にしっかりはまっているので、流れが分かりやすく、非常に読みやすーい!!!と感動。そう。しっかりルールに則ってライティングされている文は読みやすいんだよね…!
とにかく、最初から最後まで「そうなのか…!」と心の中で唸りっぱなしの一冊でした。
英文読解の透視図 篠田重晃 / 玉置全人 / 中尾悟
これは、受験生には超有名な読解のための参考書です。初版が1994年です。その頃私はもう大学生になっちゃってたのでこの本の存在を知りませんでしたが(笑)。前回の「最近読んでいる本」で紹介しました「英文解体新書」の前に読むべき本、だったわけですが私は順番が逆転して、今これを読んでいるわけです。
目次はこんな感じです。
受験生が使う本、という事で内容がガッツリ「受験や~ん」なのですが、この「ちょっと特殊な文の形」を知っているのと知らないのとでは、実際、本を読んだり映画を見たりSNSを使う上で大きな差があると思われます。ので、今までリアルワールドで英語と触れ合う中で「なんか納得できない英語の形に出会うんだよな~」と思った事のある方はぜひ一読してみて下さい。「会話だからブロークンで文法関係ないんでしょ?」で捨て置いてきた文の形が、実は「特殊な文の形」として定着しているものである、と気付けると思います。
おススメのポイントとして
◆問題文の量が、丁度良い
◆問題文の難易度が、簡単すぎず難しすぎない※英文解体新書より易しめです
◆メインの問題に全く歯が立たなければ、別に用意されている短めの例文だけチャレンジする、という方法もある
「高校の文法は一通り知っている」もしくは「分からない事は文法書などで自分で調べられる」事が条件になるとは思います。が、読み終えると、本当にちょっと難しめな英語に出会った時の理解度が違うんです。
実際、ティーチング教材として、進学校に通っている高校1年生に使っていて、テーマ10くらいまでいきましたが、長文読解の時の「適当に読んでるやろ?」がだいぶ少なくなりました。基本の文法から外れてそうな文を見かけた時にも「これは、特殊な文の形なんじゃないかな?」と疑うクセがついてきたからだろうな、と思います。
日本人なら必ず誤訳する英文【決定版】越前敏弥
書店でズラリと並んでいるのを目にした事がある方も多いのでは?私も何度か目にしていましたが、タイトルがウザい!←オイオイ となかなか手に取らなかったんです。でも、まあ、一回チラッと見てやってもいいか、とページをパラパラめくってたら本当に誤訳しまくったので買いました(笑)。
英文解体新書も読んだし、英文読解の透視図も読んだし、もう誤訳はたいしてしないでしょ?と思ってたけど、しまくりました。いやー。英語は奥深いねぇ!
この本の良い所は、参考書っぽくない所ですよね。読み物として手に取れるというか。
◆一問一答という形なのでクイズっぽく出来る
◆レベル別(基本編、難問編、超難問編、活用編)に分かれている
◆説明が長すぎない
のが特色かなぁ。ゲームっぽい感じで面白いので、数日で読んじゃった!
説明が割と短いので、そこに書いてある事だけでは理解できないものがあって嫌だ、と思う方もいるかもしれませんね。その辺りは好き好きかと。
因みに、私の成績ですが
基本編120問 / 難問編30問 / 超難問編10問 / 活用編30問
総問題数190問
総誤訳率48%
いやぁ。半分くらい誤訳してまっせ(笑)。頑張ろう!!!
↑誤訳した所に貼られた付箋たち。カラフル~(笑)。
英文解釈教室 伊藤和夫
帯にも書いてありますが「伝説の大ロングセラー」でございます。初版は1977年!私が受験生の頃にはとっくに有名になっていた本だと思うのですが、私はこの本の存在を全く知らぬまま受験を終えたのでした…。(あーどんだけ適当に受験勉強してたんだー…)
という事で、普通は一番最初に読むはずだった「読解のバイブル」を
英文解体新書→英文読解の透視図→日本人なら必ず誤訳する英文
を経て最後に読むことになりました。私のいい加減な人生が投影されてますなぁ。←
しかし順番が逆になった事で「事前にこんなに勉強してるんだし、サッと読み終わるんじゃないかな!」と結構、気軽に読み始めたんですよね。で、完全に撃沈しました(笑)。はい。骨のある一冊です。間違いない!!!
本の中の先生のお言葉
言語の習得は理解が半分、理解した事項の血肉化が半分である。
全くその通りです。ただいま絶賛血肉化中ということ!!!しっかり落とし込む作業頑張ります!
目次はこんな感じで、chapter 15 まであります。
目次読んで「え~、これはイケるわ~。」と思ったあなた。読んでみなはれ。わたしゃchapter 3 までしかまだ読んでないけど、読み違える所、解釈が曖昧だった所、一杯あったっす。
ABSOLUTELY ON MUSIC Haruki Murakami / Seiji Ozawa
村上春樹と小澤征爾の対談です。日本人二人の対談を英語で読む意味って…?(笑)
「音楽の話を英語でしたらどうなるんだろう!」という私の疑問に答えてくれそうな一冊だなぁと思って買いました。「英語も音楽も好き」という私にピッタリだろうと。予想は的中、めっちゃ読んでて楽しいです。恐らくですが、日本語でこの本を読んでたら、小澤征爾さんの話をもっと聞きたいんだ!という思いから「村上春樹ちょっとだまれ…」と思いそうな場面が多々ありそうなのですが(すみません…。ファンの方怒らないでね。)英語で読むと、この村上春樹さんの感性を言語化したものを英語で読める!という特典があるわけで、非常に興味深い!のです。もちろん、小澤征爾さんの音楽に対する考え方なども垣間見ることが出来るし、ワクワクが止まりません。
「こういう単語チョイスをするのか~」とか「音楽用語」とか知ることが出来るので楽しい♪
tempo (テンポ)の複数形が tempi(テンピー)という事も始めて知りました。かわいいなぁ。テンピー。(笑)
因みにtimpani (ティンパニー)は複数形で単数形は timpano(ティンパノ)であることも知りました。※辞書によってはtimpaniで単数・複数扱いってなってるけど
まとめ
最近読んでいる本はこの5冊です。次の本も実はもう待機してるのですが(笑)、まずはまだ読み終わっていない、英文解釈教室とABSOLUTELY ON MUSICを集中して読もうと思います!
前回紹介した本はこちら↓