I will have the beef, please.
レストランとか、飛行機とかで
「ビーフもらいます。」
て言う時に使うフレーズですよね。
別に特に謎じゃないわ!というフレーズですね。(笑)
けど、以前このフレーズについて質問を受けたことがあります。
「"Will you pass me the salt, please?"(塩とってくれますか?)とか"Would you give me some wine, please?"(ワイン少しもらえます?)とかは分かるんですけど、"I will have the beef, please." はしっくりこーへんのですわ。これって、自分がビーフもらいます!って言ってるだけですやん。なんの為のpleaseですかこれ?自分の行為にpleaseつけるの納得いきませんわ。」
ほーーーーー。
ほーーーーー。
そんな風に考えたこと無かった!
でも、言われてみればその通りですね?
please は「どうぞ」とか「お願い」とか「どうか~して下さい」など、一般的に丁寧さを示すために添えられている語ですが、日本語の「どうぞ」に全て対応しているわけじゃ無いんですよね。今日はちょっとplease を掘り下げてみましょう。
please の基本的な使い方
●依頼、要求する時に使う
●(相手に利益になると思われる)申し出をする時には使わない
例)
依頼
Will you help me, please?
(手伝ってもらえますか?)
要求
Please come here.
(ここに来てください)
Will you please turn the radio off?
(どうかラジオのスイッチを切ってください)
「何か相手にしてもらう事になる」状況でpleaseは使うんですね。
でも、こちらから申し出をする時、特に相手がそれによって利益を得そうな時、にはpleaseは使わない。
例)
申し出
「お茶どうぞ~。」 とお茶を差し出すときに
"Tea, please" とは言わないのです。
※"Tea, please." は相手にお茶を入れてもらうよう要求する文になります。
だってpleaseは「何か相手にしてもらう事になる」状況で使うんだから!
Tea, please. は「お茶ください!」になっちゃいます。
ここで、最初の謎に戻りましょう。
I will have the beef, please.
に何故 please がついているのか。
これは、「私はビーフ食べマース!」 って言ってるだけで、要求とか依頼じゃないじゃん!
確かに。この文、例えば家族とか友達と話してて I will have beef tonight.(今晩、私はビーフ食べるわー。)って時には、please は付けないでしょうね。だって、ただの報告ってか宣言だから。でも、レストランとかで使われる場合、この宣言により、相手がビーフを用意するという状況が生まれますね?「何か相手にしてもらう事になる」状況になるんです。ということは、please を使ってもおかしくないわけです。
「私、ビーフ食べますんで。(そのためのあれやこれやの準備)お願いできます?」
的な please でしょうね。
何となく色んなフレーズを覚えていて、何気なく使っている please ですが、なかなか深かったですね~。
今日はここまで~。
Please come visit me again soon!
(読者のみなさまに、またここへ遊びに来てくれるよう、要求している文ですね。)
ここで please!を強調したり、するとアツが強くなりますよ。
Please, please, please come visit me again!!!
(頼むからまた来てくれようーーーー!!!)
うん。気持ち的にはこっちです↑
英語よもやま話はこちらでも