プラスチックに関する問題について、英語ではどのように表現されるのか紹介します。
プラスチック汚染って何?
プラスチックよって環境が汚染される問題です。基本的にプラスチックは、分解する(自然にかえる)までに恐ろしく時間がかかります。
今日は、プラスチック汚染のうち話題に上がりやすい3つを紹介します。
3つのプラスチック汚染
①動物などに与える問題

これは、ポピュラーですよね。結構昔から言われています。プラスチックゴミを食べてしまったり、ゴミに絡まってしまう動物がいます。
●Sea turtles mistake plastic wastes for food and eat them. It sometimes causes blockages in their digestive system.
(ウミガメはプラスチックゴミを食べ物と間違え、食べてしまいます。それが消化器官を塞いでしまいます。)
※mistake A for B AをBと間違える
※blockage 閉塞
※digestive system 消化器官
●There are a number of seals that become entangled in plastic bags or plastic packing bands.
(プラスチック袋やパッキングのバンドなどに絡まってしまうアザラシが沢山います。)
※a number of~ 沢山の~
※ engangle もつれさせる
②小さいプラスチックが引き起こす問題

最近、問題視されています。マイクロプラスチックとマイクロビーズを紹介します。
マイクロプラスチック
小さくバラバラにされ、でも自然にかえることなく、海などにたまっていっていると言われています。
●Most plastics in the ocean break up into very small particles. These small plastic bits are called 'microplastics'.
(海の中にある(捨てられた)ほとんどのプラスチックは小さな粒にバラバラになります。これらの小さなプラスチックの粒子をマイクロプラスチックと呼びます)
※break up 分解する、バラバラにする
※particle 粒子
●Microplastics are ending up in bodies of sea creatures. It's now known that humans are also consuming microplastics in our water and our fish.
(マイクロプラスチックが、最終的に、海の生き物の体の中に溜まってきています。そして今では、人間も水や魚からマイクロプラスチックを摂取している事が知られています)
※end up in~ 結局~で終わる
※sea creature 海の生き物
※consume 摂取する
マイクロビーズ
製品に使うために意図的に小さくされたプラスチックがマイクロビーズ。
●Microbeads, a type of microplastic, are very tiny pieces of manufactured plastic that are added to health and beauty prodects, such as some cleansers and toothpastes.
(マイクロビーズ(一緒のマイクロプラスチック)は、とても小さく作られたプラスチックで、クレンザーや歯磨き粉など、健康や美容のための製品に加えられています)
※manufacture 製造する
※add 加える
●Micrbeads pass unchanged through waterways into the ocean.
(マイクロビーズは変化する事のないまま(自然にかえるということなく)、海へと流れていってしまいます。)
※waterway 水の通る道
③飲料水にも入ってしまっているプラスチックの問題

2018年の3月にWHOが飲み水の中に含まれるプラスチックのリスクの可能性についてレビューを発表しています。
●Analysis of 259 bottles from 19 locations in nine countries across 11 different brands found an average of 325 plastic particles for every liter of water being sold.
(9つの国の19の場所で11個の違ったブランドの259個のボトルに入った水を分析したところ、売られている水の1Lの中に平均325個のプラスチックの粒が入っていました。)
※analysis 分析
Plastic microfibers are easily airborne. Clearly that's occuring not just outside but inside factories. It could come in from fans or the clothing being worn.
(プラスチックのマイクロファイバーは簡単に空気で運ばれる。明らかに、工場の外で起こっているだけでなく、中でも(混入が)起きている。扇風機や着ている服から入る可能性がある。)
※airborne 空中を浮遊した
※occur 起こる
プラスチック汚染で使える単語、フレーズ
●プラスチック汚染 plastic pollution
●プラスチックのゴミ plastic waste / plastic debris
●使い捨てプラスチック single use plastic
●海の動物 sea creature / sea animal / marine animal / marine life
●分解する break down / break up / decompose / degrade
●プラスチックゴミに絡まって be entangled in plastic debris
●プラスチックが自然の力で分解されるのには数百年から数千年かかります
It takes hundres or thousands of years for natural forces to break down plastic.
●リサイクルされないプラスチックは自然の中にそのままとどまり続けます
Plastic which isn't recycled simply accumulates in the earth environment.
●エコシステムのバランスが我々の生活にとって不可欠だ
The balance of our eco system is essentia to our quality of life.

人間にもこんな影響があるんだな!と分かったら、使い捨てのプラスチック製品を気軽に使わなくなるかな?
追記
プラスチックが大きな形のままゴミとして捨てられ動物がそれによって死ぬ、という事は実際に起こっていることですが、小さくなったプラスチックが動物や人間に摂取され、それによってどんな影響が出るのか、はまだはっきり分かっていません。
摂取されても、そのまま出て行くんじゃないの?
体のどこに溜まってどこに影響が出るの?
体のなかで分解されるわけじゃないから別に体に入ってても問題ないんじゃないの?
という意見もあります。
大丈夫!とも言い切れないし大丈夫じゃない!とも言い切れない状況ですので、現段階では「懸念すべき案件」と捉えておくと良いかもしれません。
Although there is not yet any evidence on impacts on human health, it is aware it is an emerging area of concern.
(人間の健康に与える影響についてまだなんの証拠もないけれど、懸念すべき案件として台頭してきています)
という事ですね。
特に厳密な科学的データなどを必要としない英検などの英作文では、取り上げられやすい話題だと思いますので、表現に馴染んでおくといいと思います。
参考にしたサイト
health review after microplastics found in 90% of bottled water | Environment | The Guardian
One Green Planet(https でないのでリンクは貼っていません)
参考にしたPod cast
317 バイリンガルニュース 2018年5月31日