こんにちはヨーコです。
ただいま5月に入ろうかという時期。
10月に行われる「日本語教育能力検定試験」の勉強を始めました。
約5か月かけてジリジリと勉強していく算段です。
これから「日本語講師になるにはこういう勉強をするんだね」といった事を、ブログに綴っていきたいと思います。
テキスト
テキストは、みんなが使う?と言われております。こちらをベースに進めていきます。
こちらは第4版↓
こちらは第5版↓
※私が使っているのは第4版です。手持ちのモノが第4版だったからです。(文法関係の説明は第4版が良い、という意見もあるようです。)
※第4版では、アイヌに関する法律が古かったり、時事ネタが最新でないという指摘がありますので、購入の際はお気を付けください。
序盤の勉強法
まずは、このテキストを読み物のようにサーッと一読するつもりでおります。日本語講師養成講座の座学で一応一通りどんな科目を勉強するのが分かっているので、覚悟は出来ています(笑)。
一ヶ月で読み切る予定です。
一日15ページほどでしょうか。
キリの良さそうな所まで読みます。
日本語教育における品詞
品詞。なかなか面白いです。英語との違いや「これってこの品詞なの?」という驚きがあります。
動詞
①Ⅰ型動詞、Ⅱ型動詞、Ⅲ型動詞(不規則変化動詞) の3つに分かれる

動詞の種類を見分けるのは割と簡単。Ⅲ型動詞は「する」「来る」だけだし、Ⅰ型とⅡ型も2ステップで見分けられる。
②活用の仕方
Ⅰ型は9つあり、表をしっかり把握しておく必要あり。音便の有無や種類に注目。
Ⅱ型、Ⅲ型は音便もないし、活用の形も単純。
形容詞
①「イ形容詞」「ナ形容詞」の二つ
②述語になる
③活用がある
③主体の性質や状態、感情を表す(名詞や述語を修飾する)
④形容詞は「感情形容詞」と「属性形容詞」に分かれる

英語の形容詞とは色々な点で違いますね!特に「ナ形容詞」は名詞と混同しやすいので要注意!
感情形容詞と属性形容詞の違い
感情形容詞は、心の内面を表現するものなので、文の中で使う時には注意が必要。
2人称、3人称が主語の場合は、そのまま使えない。
※「~がる」「~そうだ」などと一緒に使う

感情形容詞か属性形容詞かどうかの境界線は曖昧なものもある。
名詞
①普通名詞:◆具体名詞◆抽象名詞
②固有名詞
③数量詞:◆基数詞(数量)◆序数詞(順番)

基数詞は副詞的に使う事もある。例)子犬が3匹いた。
④代名詞:◆人称代名詞◆指示代名詞
いわゆる「こそあど言葉」は指示代名詞になるが
「名詞的用法」「連体詞的用法」「副詞的用法」があり、体系的に理解する必要あり。文法書によっては、指示代名詞という分類を認めないものもあり、混乱する可能性もあり。
指示代名詞という分類を認めるか認めないかはさておき、「こ、そ、あ」の使い分けはしっかり覚えておく必要あり。
現場指示と文脈指示の使い分けはもちろん理解必須。
※文脈指示は、主観的、客観的という観点からも考察できるが、特に「こ」と「そ」の使い分けはなかなか説明が難しい印象。
⑤形式名詞
実質的な意味が希薄で、修飾を受ける形のみで用いられる
例)「こと」「はず」「もの」etc
※形式名詞は、述語形式でモダリティとして使われることがあるので注意
例)「~ことだ」「~はずだ」「~ものだ」etc
副詞
①情態副詞:動作や作用の様子を説明するもの
◆動きの様子 例)にっこりと
◆擬態語など 例)バタンと
◆畳語 例)キラキラ
②程度副詞:動作や状態の程度を表す
例)きわめて、とても、すこぶる etc
③陳述副詞:文末と呼応して「肯定」「打消し」「推量」「仮定」「疑問」「比況」などを表す
例)きっと(肯定)、決して(打消し)etc
連体詞
①活用はない
②連体修飾としての機能だけ
◆動詞の形に似ているもの 例)ある、あらゆる
◆語の終わりに「の」がくるもの 例)無二の、例の
◆話の終わりに「な」がくるもの 例)大きな、小さな
→最後の用法は形容詞の連体形の活用とみる考えもあるそうです

文中での使われ方が形容詞っぽい事があるけれど、述語にもならないし活用もない、って所がポイントでしょうね。
接続詞
2つ以上の語、句、文を結びつける
①順接
②逆接
③並列、累加
④対比、選択
⑤転換
感動詞
独立して使われる品詞。それだけで、1文となることが出来る。
①感動を表すもの
②呼びかけを表すもの
③畳語形式で繰り返されるもの
例)もしもし、どれどれ
④複合されたもの
例)おやまあ、はいよ
⑤歓呼、歓声、掛け声、まじないなど
例)わーい、アブラカタブラ

まじないが感動詞だったとは!ちなみに「ジャンケンポン」も感動詞。
助動詞
①独立して使われない
②活用する(※だろう は例外。活用なし。)
③述語の一部として働く
「断定」「推量」「伝聞」「非断定」「説明」「義務、必要」などの意を表す助動詞がある。
例)だ、らしい、そうだ、だろう etc

断定の助動詞は言語学ではコピュラ(繋辞)と呼ばれ、名詞について、名詞述語文をつくる。
断定の助動詞(コピュラ)
~だ、~です
◆措定文
主語が述語に含まれる関係
例)トカゲは爬虫類だ
◆指定分
主語が述語名詞と同じものである
例)富士山は日本一高い山だ。
◆うなぎ文
ある状況下で述語を省略した文。コミュニケーションとして意味が成立する場面で。
例)僕はうなぎだ。(僕はうなぎを食べたい。)
助詞
活用はない。単独では使われない
①格助詞
その語が述語とどのような関係にあるかを示す
◆名詞につく
が、を、に、で、と、へ、から、より、まで

それぞれ、複数の用法、意味があるので、しっかり使い分けを理解しておきたい所!
◆文の骨格を作るうえで、必要不可欠な成分
②取り立て助詞
他の要素との関係を背景に、様々な意味を添える
◆は、なら、も、だけ、しか、ばかり、こそ、さえ、まで、でも、など、なんか、なんて、くらい

格助詞よりは使い方が分かりやすい印象。それでも、しっかり用法と意味は覚えないといけない所。
③並列助詞
複数の名詞などを対等な関係で並べて示すことができる
◆全部列挙:と
◆一部列挙:や、とか、だの
◆選択列挙:なり、か
④接続助詞
節と節をつなげる働き。従属節を主節につなげて、その関係を表す
接続詞とは違うので注意
◆と、なら、が、けれど、のに、ので、から、ため、し
⑤終助詞
文の最後について、話し手の様々な気持ちを表す
◆か、かしら、かな、よ、ぞ、ぜ、さ、わ、ね、な、なあ、よね

個人的に、終助詞がどんなニュアンスをだすのに使われているのか、どう説明するのか興味あります。ネイティブはその辺り、なんにも考えてないもんね。
⑥複合格助詞
慣用句的なものまで含めると非常に数が多くなる
◆について、に関して、に対して、にとって、において、によって、と一緒に、のために、として etc
パターンはこんな感じ↓に定型化されたものが多いらしい
まとめ
品詞の紹介がザックリされている部分を読み終えました。(p43まで)
品詞ごとの私の印象はこんな感じです。
動詞、形容詞、助動詞
活用があるから大変そう
名詞
指示代名詞と形式名詞が大変そう
連体詞
形容詞と混同しそう
助詞
もう、とにかくメチャクチャ大変そう!!!
副詞、接続詞、感動詞
チョロそう