自分の生徒さんが、公立の中学校、しかも、いわゆるフツーの公立中学校で、5段階評価の3をくらう…。
プライベートで英語を教えている講師にしたらこれはもうハラキリもんだ。
どうしてそんな惨劇が起こったのか。
そもそも、1年生の時の成績は5。フツーの公立中学の1年生の試験は3学期の中間テストくらいまではアホみたいに学習範囲が狭いので、小さい頃から英語をかじってます、という子は結構あまり苦労せずに点数が取れる。
生徒の気持ち

英語ヨユーっす。
1年の3学期の期末で、やっとまともなテスト範囲になる。be動詞、一般動詞が出揃い、進行形、過去形なんかも出てくる。しかし、まだ80点代後半は取れる。
生徒の気持ち

なんか覚えること増えたー。やだー。でもやらなくても何とかなるっしょ。
2年生になる。教えている側の状況としては、テスト前の対策<英検三級の対策。とにかく、3級レベルの単語と熟語をボヤーっとでも良いので覚えさせることに必死。まだ学校では習っていない、不定詞や比較、関係代名詞をモヤーっと分からせて、長文の中で出てきた時の対処法などを教えるのも大変。とにかく時間がない。週1回60分、年間40回では圧倒的に時間が足りないじゃねえか!と毎回焦っている。
宿題でやってもらう事が山ほどあるので宿題をワンサカ出す。しかし当の本人は、えーそこまでやらなくても何とかなるっしょ、と思ってるので宿題をやらない。結局、貴重なレッスン時間内に宿題でやっといて欲しかった事をやる。3級はギリギリ合格。その後すぐにある中間テストでギリギリ70点。
生徒の気持ち

ちょっとテストむずかったー。でも英検通ったしヨユーっす。
1ヶ月後、期末テストの範囲。
不定詞「名詞的用法、副詞的用法、形容詞的用法」 すべて含む。
講師の気持ち

おいおい。急加速すぎ。まあ、そうなるだろうと思ってたけど。とにかくすぐにテスト対策の為の学校のワークを三回は最低やらせないとな。
生徒の気持ち

えー。むりじゃね?(でも多分なんとかなると思うの。)
1ヶ月前からテスト対策するぞ!とレッスンに向かうが、当の本人、英語の教材一切を学校にオキベンしてくる。はうっっっ。次の週、今週は絶対にテスト対策の為の学校のワークをさせなくては!!とレッスンに向かうが、再びオキベンの刑。はうぅっっっ!
2週間前にやっと学校でどんな事をしているか、ワークはどこをやれば良いのか知る。当たり前だが凄い量だ。4週でやろうと思ってたことを2週でしないといけないので、宿題がいつもより更に凄いことになる。あたり前田のクラッカーだ。
生徒の気持ち

えー。むり。(でも多分なんとかなると思うの。これ全部やらなくても。)
そして宿題をやり切れないまま、レッスン120分ではどうにもならないまま、期末テストを迎え撃沈。
5段階評価で3をくらう。
生徒の気持ち

ヤバイ!!!!!!!!!!!!!!!!!
講師の気持ち

ハラキリます…
となったわけです。
ハラは切らないにしても、これは本当に情けない事態であります。新しく来た中学校の先生が、今までないような難しいテストを導入して、平均点がベラボウに下がったんですよね。けれど、絶対評価を採用しているから、クラスのほとんどが3をくらったようです。しかし、中間テストが難しかった事を考慮にいれて、英検3級はもう少し待って、学校の勉強に集中すべき、と舵取りをするべきでした。
中2以降は、英検と学校のテストをしっかり両立させるのは結構難しいですよね。英検は、浅く広く色々な事に対処出来る事を求めるけれど、学校のテストは細かい所に気を付けないとドンドン減点されます。生徒さんによっては英検を少し中断して学校の進度と合わせて受けた方が良い場合があるんですね。もちろん、学校の勉強は学校でしっかりして、英検はだいぶ先を狙えている、という子もいますが、両方アップアップする場合は、英検は保留が良いでしょうね。
ということで、2学期からは鬼のように学校のテスト対策だ!!!
お母様ともタッグを組んで(宿題を提出するよう割としつこく声掛けをしてもらう)宿題の提出も今のところ頑張れてる!!!
中間テストまであと3日。
がんばれー!!!
1年経ったらこうなりました↓