うちの旦那はもう20数年ずっと輸入の仕事をしています。英語なんて全然ダメだわ!な状態で入社して、その後もその仕事を続けているわけです。いまだにTOEICは確か600点無いくらい。それでも、全然だいじょーぶ!ビジネスで大切なのは英語じゃないんだ。といつも思わされます。もちろん、英語に関する苦労は今まで山ほどあったでしょう。英語ペラペラな方が楽にすむ作業がいっぱいあるはずだから。
メールのやり取りなんかは、そのうちの一つですよね。日本語なら5秒くらいで済むのに英語だと「えーっと…」と5分くらい考えることもあるでしょう。それでも、旦那は「買い手」だし、相手はアジアの国の方々なので、結構テケトーな英語でも大丈夫、という利点?はあります。やっぱり「売り手」は大変ですよ。「買い手」の場合は、相手(売り手)の方がこちらが分かるように表現を変えてくれたり、こちらの意図するところを何とか分かろうとしてくれますから、だいぶ楽なんじゃないかと思います。それに、アジアの英語なので向こうの英語もかなりテケトー。テケトーVSテケトー。
なので、たまに「これどういう意味?」と相手のメールを見せられても「は?なんだこれ。」という文の事が多いです。そして「これで通じる?」と旦那のメールの添削をさせられる時も、「うーん。これで通じるのか…?」という文面の事が多いのですが、「いつもこんな感じで通じるけど。」と言われると、はあ、そうですか…。じゃ、いいんじゃないすか?となります。
先日聞かれたのは
「自分の分かる範囲で添付の旅程表を作った」って言いたいんだけど
I made an itineray attached as far as I know. でいい?
えっと、まず日本語の意味がよく分からんのですけど。
「インドに出張に行くんだけど、全部の旅程を把握できてなくて、自分が知ってる範囲で旅程表を作ってみてそれを添付した。」ってこと。らしい。ほー。
旦那「これでいい?」
私「うーん…。」
旦那「これでいいん?」
私「えーと、ちょっと違う解釈される可能性はあるんだけど、でも、お互い状況分かりあってるなら通じ合うのかも…?」
旦那「で、これでいいん?」
私「私的にはキモイ文なんだけど…」
旦那「じゃ、なおして」
いつも「え?はやくして?」的な感じなんですけど、こんがらがった日本語とこんがらがった英語を、英語的に誤解のないナチュラルな流れに直すのって、結構大変なんですよ?最初から自分で英文を考える方がよっぽど速い。
例えば、自分で英文を作る時は、日本語で文をまず作ったりしません。「日本語の文を英語の文になおす」のは大変なのです。折り合わない所があちこちあるからね。自分で英文を作る時は、自分が言いたいことを断片的な情報としてピックアップして、それをどの英語の構文で言えばスッキリ表現出来るかな?って構成を最初から英語で考えるんです。
でも、いったん出来上がっちゃった英文の「おかしな所」を突き止めて、正しく直す場合、「結局、何が言いたいのか」をインタビューするところからやり直さないとならない(めんどい)。
まず、なんでこの文が私にはキモく感じるのか、ですが、
I made an itineray attached as far as I know.
●分詞1語で修飾しているなら前から修飾する方が普通(TOEICでは後ろから1語で修飾するバージョンもあるけどね~)
itinerary attached → attached itinerary
※でも「添付されてる旅程表を作った」っていう表現自体、なんだか分かりにくくて私は嫌だ。
●as far as I know がどこに修飾されてるのかよく分からない
「私が知っている限り、私が添付の旅程表を作った。(もしかしたら、私じゃない人が作ったかもしれん)」という意味にとれる。
という事なんですが、これは旦那には言いません。なぜなら、こうやって説明すると、
え?そういう説明要らないから答え教えて?って顔するからです。
なので、なるはやで、とにかく答え?を言います。
私「I attached an itineray I made with information I know. が、良いんじゃない?」
旦那「ふーん」
特に「なんでこうなるの?」とか聞かれません。(聞けよ!)
なぜこの英文になったかと説明するとこうなります。
【断片的情報】
●旅程表を作った
●そこには自分が知っている範囲の情報を盛り込んでいる
●その旅程表をメールに添付した
【文の構成】
●「旅程表を添付した」という事がメインの情報なのでここが主文
●旅程表の説明として「自分が作った」「自分の知っている情報で」を付け足す
【英作文】
● I attached an itineray
旅程表を添付した
● (that) I made
(それを)私が作った
※関係代名詞の目的格なので that は省略可
● with information
情報で
● (that) I know
私が知っている(情報)
※関係代名詞の目的格なので that は省略可
I attached an itineray (that) I made with information(that) I know.
私が知っている情報で作った旅程表を添付しました
となったわけです。
でも、ビジネスメール的にはちょっと冗長な感じもしますよね。もっとピッタリな言い方あるだろうね~と思いますが、私は、ビジネスメールの決まり、言い回しは知らないのです。ビジネスメールを20年以上英語で交わしているあなたの方が詳しいはずなのでは!?と毎回思いますが、まあ、ずっとテケトーVSテケトーなのでしょうがないか…。
それと旦那に状況説明してもらってる時に、このメールで一番伝えたいことは「未完成の旅程表だと思うから、それをチェックして、何か他に情報があるなら追加して」ってとこだと思ったんですよね。でも、それはメールには書いてない。
そこ、書かんでいいんかい!
と思ったけど、そこまで首突っ込むと、もっとめんどい事頼まれそうな気がしたから黙っておいた。←
因みに、もしその文言を付け足すなら
Could you check it and add further information if necessary?
(それをチェックして、もし必要なら詳しい情報付け足してくれます?)
でしょうね。
I attached an itinerary I made with information I know.
Could you check it and add further information if necessary?
(自分が知っている範囲の情報で作った旅程表を添付しました。それをチェックして、もし必要なら詳しい情報付け加えてくれます?)
うん。スッキリ伝わる。(笑)
旦那へ
このような全体的な内容チェック、フォローをお求めなら、その旨、事前にお知らせ下さいますようよろしくお願いいたします。見積りだします。