今や、なんの仕事をしていても、ツールとして英語を使わないといけない場面ってのはあるわけだけど、「英語に重きを置いたお仕事に就きたい」という場合、どういうお仕事があるのか、今回は、今まで自分の頭をよぎった「英語のお仕事」について、つらつらと書き出してみようと思います。
通訳
国際会議とかテレビのニュースの同時通訳とか、もう、神!って感じですよね。英語のお仕事の最高峰かなー!その他、来日してきたVIPな人達の通訳とか超カッコイイよね~。その他、特定の場面でプロの通訳がいて対応するっていう場面は、今でも結構あるでしょうね(デッカイ会社の会議での通訳とか、医療通訳とか)。こういったお仕事は、やっぱり、同時通訳であろうが遂次通訳であろうが、マジで英語ができる人、がするお仕事ですよね。英検1級持ってるだけのペーペーじゃ出来ません。キッパリ。
情報処理能力が凄いんじゃないかと思います。通訳の方々って。英語を英語のまま解釈して英語で返す、事は出来ても「英語を日本語にして瞬時に喋る。日本語を英語にして瞬時に喋る。」とか本当に難しい。あわわわ。ってなります。昔、Lady Gagaのコンサートに行った時にMCの時の英語を娘に同時通訳しようとしたんだけど、全然無理だった(笑)。そんなに喋ってないのにですよ?本当に、英語の勉強以外に、特別な訓練が必要なお仕事だよね!と思います。頭の中どんな風になってんだろう!
私からしたら「憧れのお仕事!」なんだけど、帰国子女の友達で、以前、舞台関係の通訳をしていた子がいるのですが、彼女曰く「超つまんない。」仕事だったそう。通訳って「黒子」だからね。自分の存在はあってないようなもの。誰かの話を右から左に受け渡すだけで、自分というものがそこにはないから、面白くない!とすぐに転職してました。合う、合わないはあるでしょうね~。ちなみに、私は実力不足により無理~。
通訳案内士
「通訳」となっていますが、私の中では「通訳というよりガイドさん」のイメージです。もちろん、外国の方を色々な所にお連れするお仕事ですので、英語は使います。が、メインのお仕事は「お客様をおもてなしすること」なんじゃないかなと思います。私は通訳案内士になりたくて、奈良の私立の大学が主催していた「観光ガイド養成コース」という所に在籍していたことがありますが、そこで勉強しながら、実際仕事をする時にどういったことが必要か、をイメージしてみたんですよね。
【通訳案内士に向いてそうな人】
①外国の方との触れ合いを楽しめる
②面倒なことを言われてもキレない
(外国の方はかなり面倒なことを言いそうだけど)
③旅が好き
④方向音痴でない
(デカい駅構内とか寺で迷わない)
⑤トイレの位置とかお土産屋さんとか、細かい情報を把握している
(もしくは、そういった下調べが苦じゃない)
⑥体力がある
⑦乗り物に酔わない
で、思ったんです。
私、全然むいてないじゃーーーーーん。(笑)
①~⑦まで、ぜーんぶ当てはなまらない!①は、まあ、良い人なら触れ合いたいけど。←
観光地で色々説明するための英語はもちろん必要なんだけど、今や、デジタル機器が色々ありますもんねぇ…。ググればねぇ…。英語の事ばっかり考えてたい!っていう人がする仕事ではないかな、と思いました。
今は、「国家試験を受けて通訳案内士にならなくても、お金をとって外国の方をガイドして良い」というように法律が変わりました。なので、敷居は低くなりましたよね。外国の方をガイドするというお仕事。自分が旅好き!とか、地元のいいもんいっぱい知ってる!とかいう方は、向いてるんじゃないかな!と思います。観光客の方々もそういう情熱のある人にガイドしてほしいでしょうしね。
※通訳案内士として仕事するためには国家試験に通らなくてはならないけど、通訳案内士じゃなくてもお金を取って好きにガイドして良いよ、という事。
先輩が大手旅行会社 〇TBに務めているのですが、「ベテランの案内士なんて日給5万くらい取るで」なんて話をしてました。なかなか高給取りですね~。どれくらいの頻度で働くのか知らないですけど、ガッツリ働いたらかなりの額ですな。でも、これからは先ほど言ったように「誰でもお金をとってガイドできる」時代ですから、その辺り、値崩れするのかもしれませんね。でも、訪日客は増加傾向ですし、需要と供給がどんなバランスになるのかがカギかしら。
とりあえず、私はやっぱり向いてない~。ってことで、このお仕事は今のところやっていません。一応資格を持っているのですが、向いてないんじゃしょうがない。だって、家から出るのすらあんまり好きじゃないんだもん。お客さんをお連れしてあちこち回る
とか考えただけでクラ~っとしちゃう。
翻訳
こちらは言葉のプロ!って感じですかねー。文芸翻訳であれ産業翻訳であれ、どれだけ分かりやすくシンプルに原文のニュアンスを損なわずに伝えるか。って大変なお仕事だと思います。文芸翻訳の方はセンスも要りそうですよね。映画なんかを見ていて「うまい事訳したなー!!」って唸る訳に出会うと感動します。
この仕事は、あれこれ思考をこねくり回したい性格の私には向いてそうなのですが、足を踏み入れずにおります。翻訳とは全然関係ないんですけど、以前、通信教育の添削を家でしてたことがあるんですよね。結構難しい英作文とかを添削してたので、「これではなぜ✖になるのか」とか、あれこれ裏付けを取るために調べる時間が長くて、ひどい頭痛に悩まされたんですよね。翻訳ってちょっとそういうイメージなんです。私の中では。(実際は分からないのですが…)
ずっと机の前に座って、じっとパソコンに向き合って作業する。
つら…。想像しただけで辛い…。これ、絶対頭痛おこすやつですやん。そして、何より「期限がある」っていうのがダメだぁー。納得できなかったらずっと考えていたいんだもん。でも、期限内にある程度量をこなさないとお金にはなかなか反映しないだろうし、やっぱり私には向いてないお仕事、と思っています。黙々とテキパキと処理するっていう能力が必要なんだろうなぁ。それと、私は「日本語の能力」が乏しいからやっぱダメだ…。高校生の英語を教えている時も「日本語訳」が全然適切に出来ない。大体こんなイメージ、として英語をとらえているだけなので、いざどの日本語を使うとピッタリなのか、上手く選べない。こんな、やつ、翻訳の仕事できるわけなーい!
英語事務
よく聞きますよね英語事務って。これ、一体、なんのお仕事の事なんだろう?といつも思います。大きな商社なんかでは、営業の人とかが自分で英語で取引してるだろうし、「英語事務」っていうお仕事がよく分からないのです。なのでググってみました。すると、「通関業務をしている会社」「貿易事務が必要な会社」「特許事務が必要な会社」などでの、お仕事があがってきました。要は、事務 なのね。英語を使う頻度が高めの事務。ですかね。
求人案内から拝借してきた文言を見てみると
■特許事務所での英文事務■
・メールの振り分け(英文メール有)
・各種資料印刷・封入・発送・セミナー会場準備
・各データのダウンロード・アップロード
・電話取次
・交代制で月1度 お茶当番あり
なにこの、お茶当番って(笑)
いやいや、そこじゃなくて、やっぱり事務なんですよね。英語は要るような要らないような~~。私の生徒さんで、事務としてパートで働いている方がいるのですが、アジアの国との取引があるようで、たまに「この英語でいいか見て下さい~」ってメールの英文を持ってくるんですよね。で、よくよく状況を聞いてみて、生徒さんが持ってきた一般的な翻訳機能で翻訳した英文を見ると、「まあ、通じるんじゃないかい?」という感じになってたりします。(なってない時もありますが。)
そこは、ネット(網)を作ってる会社(おそらく町工場?)なのですが、網関係の強度を示す専門用語とか使わないといけないし、正確にやろうと思ったら、それこそ翻訳の会社とかに頼んだ方が良いんじゃないの?と思いますが、いつも結構テケトーにやり取りしているようです。翻訳にかけて、そのまま送ったりしてるとか。まあ、何回かやり取りしたら、使うフレーズも決まってくるでしょうしね。なので、やっぱり、英語事務っていう仕事は「事務の能力」が何より大事!という気がします。これも、私がダメなやつ。なんなら一番苦手なやつですよ。事務作業をやらせたら使えない度ナンバーワンの自信があるもんね。
教材開発
私がやってみたい事の一つに教材開発がありました。どうやったら分かりやすく楽しく伝えられるだろう!って考えるのが大好きだからです。実際にレッスンの準備をしながら、あーでもない、こーでもない、って「簡潔で分かりやすい」説明を考えることが全く苦ではないのです。むしろ、ずっと考えていたいくらい。
だから教材開発は向いていると思ったんですよ!で、教材開発の求人に応募して、運よくそのチームのアシスタントに採用されたことがあるんですよ!でも、合いませんでした…。残念!
教材開発って、やる事いっぱいあるんですよね。こういうのを作ろう!って考えている時間は全体の時間の1%くらいかな~。体感として。後は、ひたすら入力、チェック、入力、チェック、入力、チェック、入力、チェック、入力、チェック…
死ぬ。
これは、私がアシスタントだったし、ペーペーだったし、パソコンにも不慣れだったため異常に辛かったという話だと思います。こういう作業を難なくこなし、ドンドン上に上がっていって好きなように開発する、って人ももちろんいるでしょう。私には、その力量がなかったってわけで、まあ、結局向いてないんだな~って事に落ち着きました。
そして、期限に追われるという辛さも存分に味わいました。初っ端から、全く達成不可能な納期が決まっている仕事。あの頃は私も今よりずっとマジメでしたから、「何とかしなくては!」と頑張りました。全然間に合わなかったけど。こういうのも、上手くテケトーに交わせると良いのでしょうが、ちゃんとやらないと、と思ってたのでとても苦しかったです。
とにかく、楽しくない。
そして、とても辛い。
そんな日々でした。
最後の方は病みまして、簡単な仕事に回されてたんですが、そこでの簡単な作業がまた地獄の苦しみでした。
その名も「検聴」。
出来上がったテキストの音声のボタンを全部押すっていう仕事。
で、そこに入っているべき音声が入っているかチェックするっていう仕事。
いや~、つまらなすぎて死ぬかと思った。
毎日チベットスナギツネで会社に通ってました。
...
自分であれこれ考えて自分のレッスンに使う、っちゅうくらいの教材開発ならいいけど、会社の教材開発はあかん。と悟りました。あそこでは、自分の好きなもんは開発できない。どんな人が向いているかというと、やっぱりクリエイティブではあった方が良いと思うんだけど、パソコンのスキルがあった方が断然良い!と思います。クリエイティブよりパソコン。かもしれん。あとは、やっぱり、テキストとかに「間違いがあってはならぬ」ので、そのあたり敏感な人かなぁ。でも、敏感になりすぎて、あれこれ気にしすぎる人もあかん。バランスですね~。バランスの悪い私はやっぱり、こういう組織的な所では働けないわね~。
講師
講師という仕事は「英語、バリバリ必要」そして結構「無駄にマニアックな事が吉と出る」っていう仕事なので、私のドストライクゾーンでした(^o^)。巡り合えましたね~。適職!
英語の実力以外では、講師の仕事って結構「人当たりがよい」ってのは重要だと思います。別に、やたらフレンドリーじゃなくても良いんですが、生徒さんとの信頼関係を作れるくらいに人当たりが良い事、って必須じゃないかと思います。マニアックな先生は面白いけど、まるっきり自分の世界、っていう先生は生徒もついていきづらいかなーと。
他にも
●人の前に立っても平気
●変に胡麻化さない
●相手をバカにしない
●声が通る
●明るい(相手が小さい子の場合)
なんてのも英語以外に必要なものかな。と思います。これらの条件は、私は普通にしていて出来る事ばかり。なにも無理しなくてよい。大好きな英語の事を始終考えていられるし、マニアックな質問してくる生徒さんとのトークも楽しいし、小学生以上なら子供ともワーワー楽しめるし、言う事なしだぜ。
幼児のレッスンは苦手なのでやっていません。あんなに小さい子達にどうやってレッスンするんだかサッパリ分かりません(笑)。以前勤めていたところで、幼児英会話のネイティブの先生のアシスタントをしていましたが、もう、ほぼ異種格闘技戦ですよ。あれ。体力の消耗半端ない。幼児レッスンしている先生、尊敬します。
同じ講師とはいえ、塾と英会話で求められることはちょっと違うでしょうね。グループと個別でも良い講師像は違うでしょう。私は、どちらでもそこそこやっていけると思いますが、「ノルマ」とかがゴリゴリあるところは恐らく無理でしょうね。そういう縛りがあると、途端に辛くなっちゃう…。よくよく組織で働けない人だよ。そう。私が講師の仕事で合ってるなと思うポイントに「一匹狼的スタイル」な所があります。講師は、会社に所属していたとしても、レッスンの時は一人で教室に入っていきますから、そこはもう自分だけの職場みたいになりますからね。そういうのが肌にあうんですよね。
だからやっぱり適職!
以上、私が思う「英語のお仕事」でした。
もうそろそろ、日本でも英語が普通に飛び交うようになって、こういうお仕事もなくなってくるのかなーとも思います(英語講師なんて真っ先になくなりそうだ)が、まだしばらくは英語が1つのスキルである、という状況は続くかな。
いつまで続くかは分からないけど~~(笑)