「英語(教科としての英語)」って、私の中ではは完全に理系科目です。
①化学式の元素表を覚えるように単語を覚える
②公式に当てはめて文を作る、理解する
ただそれだけ。(笑)
でも、「英語は言葉なんだから文系っぽく捉えている」人も沢山います。
英語を教える時には、生徒さんが「どっち寄りなのか?」が結構重要だと思っています。
文系的思考回路の子に英語を教える場合
「文の形や品詞を見分け、文の形の決まりに則れば、ここはこうなるに決まっている!」といった類の説明をしていると
生徒「なんだかドンドン分からなくなってきました…」
大混乱をきたす場合があります。
もしくは
寝ます。
1対1で私が目の前に座っているのに寝る!!!
清々しいほどの拒否感ですね。
そもそもこういう子達は公式とか好かんのです。
本を読むのが大好き。文章が好き。フィーリング命。
私「この問題の答え、なんで、こうなったの?」
生徒「なんとなく…。こんな文章聞いたことあるから…。」
という感じで物事を捉えて言うので
「この形に当てはめれば」とか「この文はどの形だと思う?」とか言われると、「ぎゃー!!!」と嫌悪感を覚えていると思われます。
こういった場合は、とにかく文章を読ませる事にしています。
声に出して、1文読ませ、暗唱させる。
こういう作業は難なくやったりします。
あんまり何も考えずに「流れで覚える」方が好きなんでしょう。
シャドウィングも有効です。
テキストを見ながら音源を聞き、音の少し後について音読する練習です。英語の流れの雰囲気をつかむ練習にはもってこい。慣れてきたら、最終的にはテキスト無しでシャドウィングをさせます。これは、かなり大変!でも、文の構造を理解するのに役立ちますので、テキストなしのシャドウィングまで出来れば心強いです。
声に出して英語を練習する事自体、実感として、とても効率的に英語を吸収できるので(目、耳、口、全てを使うので3倍効率的に英語を覚えられると言われています)暗唱やシャドウィングはやるに越したことはない!特に、文系的思考回路の子は、これで、バンバン英語らしい文の流れをフィーリングでキャッチしたら良いと思っています。
理系的思考回路の子に英語を教える場合
逆に理系的思考回路の子の場合は、英語をパズルのように捉えさせると、結構すんなり英語を使えるようになると思います。
単語、句、をパズルのピースとして決まり通りに配置する。
こういうの、大好きです。理系の子は。
なので、このパズル形式の仕組みを、しっかり、くっきり、教えてあげると、納得して次には間違えなくなります。何度かウッカリ間違っても、「ああ!あの決まりな!」とグラマー的に理解していってくれます。
ですが、少しでもこちらの知識に穴があり、説明に曖昧さがあると
生徒「・・・・・(今の説明イマイチですね。)」
という「イマイチな説明」な烙印を無言で押されたりするので、説明するときには穴の無いように論理的に話を展開しなければなりません。(笑)
英語も言葉ですから「こういう場合はなんとなくこうなる」という曖昧な使い方がある場合があるのですが、その時には、「基本的な法則とは違う使い方である」「こういう場面でしばしば出てくる」など、その使い方の判断材料を用意しておくと、「なるほどね。」と納得してくれます。
そして、こちらの場合もシャドウィングは必須!
言葉を使えるようにするには、パズルの組立練習だけでは、やはり限界があります。自分の知っているグラマーを使ってどんな文章が作れるのか、どの単語を使ってどのように表現するのか、を知る必要があります。発音が良い必要は全くなく、英語のリズムに乗れていれば問題ありません。耳と口で英語の流れに慣れていきます。
まとめ
文系的思考回路の子なのか、理系的思考回路の子なのか、で、少しアプローチを変えるとストレスが少なく英語を吸収してもらえる、ということですね。でも、シャドウィングはどちらにも良い練習になる!という実感があります。英語は「聞いて、声をだして」をすっ飛ばしてはなかなか定着しないんですよね。私自身も、今だに、ちょっと英語喋ってないなあという時や、レッスンの前にはシャドウィングをしてウォーミングアップします。
特にテキストを見ずにするシャドウィングは
●文の構造を理解していないとできない
●英語の流れを無視して勝手に読めない
●前置詞などの細かい部分にも気を付けないとならない
ので、リスニング、スピーキング、読解、文法、語彙、全ての勉強を一気にしている事になりますので、ぜひ学習方法の一つとして取り入れてみてくださいね。
シャドウィングにオススメの教材
旺文社の「文単」です。
●1つのテーマが100字前後で書かれているので短すぎず長すぎず、ちょうど良い。
●テーマごとに分かれている(英作文に使えそうなテーマが含まれています)