高校英語の問題集でよく出題される助動詞の使い分けを紹介します。
※DUAL SCOPE に出てくる問題を参考にしました
一通り助動詞の勉強を終えたあとに、ザーっと要点を復習する時に使ってみてください。
「高校英語でよく問われる問題」ですが特にややこしすぎる表現は入っていません。日常会話でも知っていた方が断然良い!という内容ばかりですので、高校生じゃない方もぜひ覗いていってください。
- would と used to の使い分けは出来る?
- 強い推量 must と当然の推量should 、日本語訳から選べる?
- 強い否定の推量 はどうやって表現する?
- 「義務、忠告」の意味を表す must / had better / should 日本語訳から選べる?
- had better / would rather / ought to の否定の時、not の位置は?
- 「BよりA」「BするくらいならA」 の表現言える?
- mustを使った文 の反対の意味の文を作れる?
- was / were able to と could の違いは?
- Shall I~? と Shall we~? の意味は?
- must の過去表現って?
would と used to の使い分けは出来る?
①どちらも「過去の習慣」を表すことが出来るけれど、used to の方が万能選手。「過去の習慣」とともに「過去の状態」についても使うことが出来るから。「過去はこうだったけど、現在はこうじゃない」という意味あいも含んでいる。
例)過去の習慣:I used to play baseball with my brother.
(私は弟とよく野球をしたものだ(今はしない))
例)過去の状態:There used to be a restaurant here.
(ここには昔レストランがあった(今はない))
②would を使って「過去の習慣」を表すときは、そこそこ頻度があったことを示す副詞(often, sometimes など)や、過去を表す表現(when I was a child)と一緒に使われる。would の意味は沢山あるので、その表現が入っているかどうかで他の意味で使われているものと見分けると良い。
例)過去の習慣:I would sometimes visit my uncle.
(私は時々叔父を訪ねたものだ)
強い推量 must と当然の推量should 、日本語訳から選べる?
なかなか日本語訳からどちらを選ぶか分かりにくいが、問題集では以下のような使い分けになっていることが多い。
●must → ~にちがいない
●should →~はずだ、きっと~だろう(=ought to 同じように使われる)
※「きっと~だろう」はwill (現在における推量)の時にも使われる。見分け方としては、should の時には「当然だ」という事を強調するために、それをサポートする文言が一緒に入っていることが多い。
例)Mary should be here by now. She is never late.
(メアリーは今頃はここに来ているはずだ。彼女は決して遅刻しないから)
She is never late. という文言をいれて「だから当然でしょ」と匂わせている。
強い否定の推量 はどうやって表現する?
強い推量は must ですよね。では、その反対の強い否定の推量は? must not かな? must not は「~してはいけない」という禁止を表すものなので違う。
強い否定の推量は cannot「~なはずがない」
例)
This must be true.
(これは真実に違いない)
↕
This cannot be true.
(これは真実なはずがない)
「義務、忠告」の意味を表す must / had better / should 日本語訳から選べる?
こちらも、日本語訳から選ぶのは難しい。問題集によって違ったりするので。
一応、基本的には以下の表現が好まれます。
●must ~しなければならない
●had better ~した方がよい
●should ~すべき
強制力の強さは must >had better >should の順。
had better / would rather / ought to の否定の時、not の位置は?
ought to だけ違うので注意
had better not
would rather not
ought not to
「BよりA」「BするくらいならA」 の表現言える?
この二つの表現は違う意味で使われるのだけど、ちょっと似てるので混乱しやすい。
would rather A than B (BするよりむしろAしたい)
might as well A as B (BするくらいならAした方がましだ)
両方「AとBを比べてAのほうが〇〇」という事を表せるんだよね。
●~したい とポジティブ発言の時は would rather A than B
●~の方がまし、とネガティブ発言の時は might as well A as B
と最初は覚えておくとよいかも。
I would rather stay home than go to the movies.
(映画を見に行くよりむしろ家にいたい)
A= go to the movies
B= stay home
You might as well talk to the wall as ask him for some advice.
(彼に何か助言を求めるくらいなら、壁に話しかける方がましだ)
●いやあ~。なんちゅうネガティブ発言や。彼に対する信頼っちゅうもんが全くないんだね。
A= ask him for some advice
B= talk to the wall
両方とも、日本語と英語ではAとBの位置が逆だね。英語は結論を先に言いたい言語だから、先に「~したい」「~するほうがマシ」と言うんだよね。
mustを使った文 の反対の意味の文を作れる?
must には2つ意味があるので、まずどちらの意味で使われているのかを見極めてから反対の意味の文を作らなくてはならない。
●You must get up early.
→must 「義務 ~しなくてはならない」⇔「不必要 ~しなくてよい」
→You don't have to get up early. / You need not get up early.
●This story must be true.
→must 「強い推量 ~に違いない」⇔「強い否定の推量 ~なはずがない」
→This story cannot be true.
was / were able to と could の違いは?
can = be able to なので、その過去形の could と was/were able to は同じ意味で使えそうだが実際は同じ意味では使えない。
●could =やろうと思えば出来た(実際やったかどうかは分からない)
●was / were able to =実際に出来た
なので、実際に出来た事を示す文の時には could は使えないので注意。could は「過去の可能性」を述べているだけ。
※否定文の時はどちらも同じように使えるのでこれまた注意
こちらの「could と wouldのちょっと深い話」でなぜそうなるのか説明しています
Shall I~? と Shall we~? の意味は?
shall は、ほぼほぼこの形でしか出てこない。
●Shall I ~? (私が)しましょうか?→申し出
●Shall we ~? (私たちが一緒に)しましょうか?→提案=Let's
Shall I open the door?
(ドアを開けましょうか?=自分が開けることを申し出る)
Shall we have lunch?
(ランチ食べましょうか?=一緒にしよう、と提案している)
must の過去表現って?
must には「義務」と「強い推量」の意味があるが、それぞれ過去表現が違うので注意。
●must「義務」の過去表現
→must には過去形がないので、同じく「義務」の意味をもつ have to の過去形 had to で代用
例)I had to study hard yesterday.
(私は昨日一生懸命勉強しなくてはならなかった)
●must 「強い推量」の過去表現
→「~だったにちがいない」という「過去のことに関する強い推量」を、must have 過去分詞 で表すことができる
例)He must have studied hard.
(彼は一生懸命勉強したにちがいない)
問題になりそうなところをピックアップしてみましたが、いかがでしたか?
もう少し助動詞の事、色々知りたいという方はこちらの過去記事へどうぞ。