今回は長いダイアローグの中に適切な文や語彙を入れる形の穴埋め問題です。結構、苦手な人が多いかもしれません。
今日は2018年度(2019年1月実施)のセンター試験より
「第三問のB、計3問」です。
まず、こちらで問題を解いてみて下さいね!↓
※PCは別ウィンドウで開きます
https://cdn.mainichi.jp/vol1/2019/01/19/20190119hrc00m040001000q/0.pdf?1
それぞれの文の訳や問題の解説をしていきますので、ご参考下さい。
第三問 B
【問題番号30】
答え 1 she can use quite regularly
訳
Sean: 土曜日に集まってくれて有難う、皆さん。我々みんなが集まって話をもつ時間を見つけるのは簡単ではありませんでした。皆さんご存知の通り、Guillot先生が今年退職されます。彼女の為に、現在そして今までの生徒たちに代わって、贈り物を用意するのは我々の責務です。彼女のパーティーまでに時間が余りないので、今日最終決定までもっていきたいと思っています。何か良いアイデア、思いつきましたか?
Alex: いいえ、あまり。でも、多くの先生が退職後に退屈すると聞いたことがあります。彼女に絵画のようなものを贈るべきではないと思います。なぜならそれは壁にあるだけですから。もし、彼女が日常的に最大限活かせる何かを買ったら、彼女は彼女の生徒全員が彼女に抱いている感謝の気持ちをより頻繁に感じてくれるんじゃないでしょうか。
Sean:Alex有難う。彼女がかなり定期的に使える何かを贈るのが適切だと思っているという事ですね?
選択肢訳
1 彼女が定期的に使える
2 彼女の家を素敵に見せるための
3 退職パーティーでシェアするための
4 私達生徒自身が作った
解説
会話ですので、そんなに難しい言い回しはありませんね。知っておきたい語句としては
on behalf of ~ ~の代わりに
come up with~ ~を思いつく
make the most of~ ~を最大限に活かす
on a daily basis 毎日、日々
この会話部分でのキーポイントは
If we buy her something that she can make the most of on a daily basis, then she will feel the appreciation all her students have for her more often.
(もし、彼女が日々、最大限活かせる何かを買ったら、彼女は彼女の生徒全員が彼女に抱いている感謝の気持ちをより頻繁に感じてくれるんじゃないでしょうか。)
日々最大限活かせる何か→彼女がかなり頻繁に使える何か
と言い換えられますからね。
【問題番号31】
答え 3 leisure time
会話文は前の続きです
訳
Alex:はい。それがベストだと思います。
Thomas:私はGuillot先生が退職して退屈するとは思いません。彼女がとてもアクティブだって事は、皆、知ってます。彼女はしばしばスポーツイベントに参加しているし、外で時間を過ごすのが好きです。土曜日には午前中にランニングをして、夕方にはテニスをすると聞きました。彼女は屋内に居る事はほとんどないし、雨が降ったとしても日課のウォーキングは欠かさないのです。
Anne:それと、彼女は庭仕事をするのも好きです。彼女の家の写真を何枚か見たことがあります。彼女は美しい庭と、かなり大きいデッキを持っているし、様々な種類の花と野菜を持っています。彼女は、しばしば、デッキでただ庭の景色を楽しみながらリラックスして時間を過ごします。
Sean:ThomasにAnne、あなた方は彼女にプレゼントを買う時は先生の余暇の時間を考慮するべきだと思っているようですね。
選択肢訳
1 美術作品
2 庭
3 余暇の時間
4 週末
解説
ここでは、キーとなる1文があるというより、全体を読んで内容を読み取る力が問われます。ここの会話では、Guillot先生が余暇にどんなことをしているのか、色々出てきています。ですので、ストレートに「余暇の時間」について考慮する、という結論に達するんじゃないかなと思います。「美術作品」は「やめとこう」という意見はありましたが、推薦する意見は出ていません。「庭」についても出てきていますが、庭以外の事も色々出てきているので「庭」だけには限定できません。「週末」の過ごし方についても出てきていますが、庭で過ごすのは「週末」に限っているわけではありません。
英語の表現では、特に難しいものはないかな?と思います。
【問題番号32】
答え 3 some outdoor furniture
会話文は前の続きです
訳
Anne:そうですね。でも、実際何を買うかはちょっとなかなか思いつきませんね。
Mimi : 彼女が人々を楽しませるために使える何かをあげるっていうのはどうかしら?Guillot先生は料理が好きだし、家で数週間に一回家でパーティーをすると聞きました。うーん。台所で使う何かを贈る必要は無いと思います。もうすでにそういった種類のものを沢山持っているようですし。それに、たいてい、料理が好きな人は、そういうもの(料理用具など)についてとなると、自分の好みってものがありますし。
Sally : 賛成です。先生が、パーティーについて話してくれたことがありました。パーティーを開くといつも、座って食べたいなら、家の中に入らないといけないと、しばしば言っています。おそらく、彼女のゲストを喜ばせる時に使える何かが一番ピッタリなんじゃないかしら。
Anne: 良い点をついていると思います。退職したら、絶対もっと沢山そういったパーティーを開くと思います。ひょっとしたら、私達を招待してくれることさえあるかもしれないですよ!
Sean : それはいいですね。ですよね?Anne? みなさん、アイデアを有難う。私たちが話し合ったことを考慮すると、アウトドアで使える備品のようなプレゼントが一番良いと思います。皆さんがGuillot先生について述べた事にマッチしているようですからね。
選択肢訳
1:大きな花束
2:彼女の庭のための像
3:アウトドア用の備品
4:料理用のセット
解説
全体的に「彼女が庭でパーティーをしている時に使えるもの」という流れになっています。特にキーになる1文は
She often mentions that whenever she has them ,everyone has to go inside to eat if they want to sit dow.
(パーティーを開くといつも、座って食べたいなら、家の中に入らないといけないと、しばしば言っています。)
ここで、「庭で使える椅子とかがあると良い」という発想になります。
庭で使える椅子など=アウトドア用の備品
ですよね。
英語の表現では
when it comes to~ ~となると
whenever~ ~の時はいつでも
Who knows? 誰が知ってる?≒誰にも分からない≒(誰にも分からないけど)ひょっとすると
を知っていると読みやすいですね。
それと、as が「~なので(理由)」を意味する「接続詞」として使われているのを見破れるかどうかも肝心です。as は「前置詞」としても使われますし、意味も多いのでなかなかどういった用法で使われているのか見分けるのが難しい単語だと思います。
「主な用法を把握している事」が前提条件ですが、色々な文章を読んで、出てくるたびに意識してチェックして、どういう時にどういう風に使われやすいのかを体に叩き込んでおきましょう。前後の流れから「ああ、あれね」とすぐに読めるようになります。
まとめ

こういった話し合いは実社会でもよくあるから、使える英語代表!みたいな表現ばかりです。こういった英語がスラスラ~って出てくるような所まで持っていきたいよね!
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