15年ぶりくらいに、チェロで交響曲を弾く機会に恵まれましたヨーコです。かつてのオーケストラの部活の先輩やら後輩やらが集まって演奏会をしようと言う企画です。コンサートじゃないから、いつも弾いてない人も参加してね!という有難い企画です。しかも、弾く曲が「ブラームス交響曲 第四番」!私のバイブル的な曲です!特に第二楽章には熱い思い入れがあります(笑)。
しかもこの曲は弾いたことがあるのです!なんにも覚えていないとはいえ(?)、馴染みがある部類の交響曲!この機会を逃してはなるまい!と参加することにしたのです。
で、まずしなければならないのは「チェロを調整に出す」でした。
15年も弦楽器を放置するとどうなるんでしょう…。こわいです…。腐ってるんじゃ…?弾いた途端、崩壊するんじゃ…?と弦楽器を放置したことのある人はみんな思いますよね(?)
半年ほど前に、少し出して弾く機会がありましたが、長い曲では無かったし、まあなんとかなるでしょう、と調整には出しませんでしたが、今回は40分以上弾くのです!!途中で弦が切れるとか、ペグが吹っ飛ぶとか、想像しただけで怖いです…。
しかし「調整に出す」と言っても、なかなか勇気がいるのです。あちこちメチャクチャだったら一体お値段いくらするの??おいくら万円なの!??と怖い。そして、こんな風に放置してたことを怒られるんじゃないかと怖い←。それと、私のチェロは限りなくパチモンに近いチェロ(?)なので、こんなの調整できるか!と怒られそうで怖い←←←。
大体、弦楽器屋さんって敷居が高すぎます。
高そうなバイオリンとかが壁中にキラキラ~~~~って飾ってあって、庶民は「覗きも禁止!!!」みたいな雰囲気ないですか?そんな中、ショボいチェロを持って入っていく勇気、今までどこにもなかったっす。でも、今回はブラームスの為なのだ!背に腹は代えられぬ!
とりあえず、アホなふりして入ろう…。
頑張って高い敷居をくぐって、チェロを差し出しました。
「何を言われるんだろうっっっ!!!」
とビクビクしながら待っておりました。隣では、お金持ちの(?)お嬢さんらしき方が高そうなバイオリンを試奏しておりました。聴いたことのあるコンチェルトをバリバリ弾いておりました。(帰りたい!!(笑))
笑顔で戻る職人さん。
「状態は悪くないですよ。裏板が剥がれたりもしてませんし。ペグも研磨剤の入ったグリスのようなものをつければ落ち着くと思います。弓を張り替えますか?弦はどうしますか?」
優しい…。
職人さんなら私のチェロがどんなもんか分かっておるはずですが、まるで普通のチェロを持ちこんだ人にするような対応をして下さる。有難う…。
弓を張り替えて、皮を変えて、サビをとって、弦を4本買って、と、最低限の出費で済みました。とはいえ、高い(3万弱)んだけど、せっかくのブラームスなのだから、これくらい良い。楽器を出すたびにペグが緩み切っているストレス(!)に比べれば安いものなのだ。
で、準備万端整いまして、練習開始!!!
うん。全然弾けないのは、まあ、予想通りなので良いけど、もっと困ったことが。
楽譜を譜面台に置くと#と♭と♮が全部おんなじに見える
これ、ダメでしょ(笑)。
目が悪くなってるにもほどがあるでしょ?
臨時記号の多いブラームス。
これをちゃんと弾き分けないとあの美しいハーモニーは紡ぎだされないのです!!!
ジーザス…。
【周りの皆さんから寄せられた対応策】
◆楽譜の距離の眼鏡を買う
ですよね~。そうやって「それ用」の眼鏡がどんどん増えていくのね…。
◆記号ごとに色を塗る
ちょっと恥ずかしいやん(笑)。隣の人と一緒に楽譜見るからさー!
◆1ページB4サイズにコピーしなおして製本しなおす
うん。これ、良さそうですよね。でも面倒くさいようぅぅぅ。
◆デカい五線譜に写譜する
いじめ?(笑)。写譜の時点で記号を書き間違えそうなので却下。
◆暗譜する
はい?
いやあ。ミドルエイジって大変ね~(笑)。
楽譜をなんとかして、頑張って練習して、本番「あー楽しかった!」と言えると良いなと思ってます\(^o^)/
最後に、いつもまとめて下さるミスター求心力の先輩!
ブラームスをチェロで味わう機会をもう一度与えて下さって有難うございます(^o^)