吹奏楽コンクールの季節がやってまいしました。中学から吹奏楽部で楽器を吹いている娘にとっては、4回目のコンクールです。中学校では、先生が丁寧に指導してくれていたので、演奏は結構上手でした。音程とかリズムとかハーモニーとか音色を綺麗に作る事を大切にしていた先生で、ちょっぴりこじんまりしてしまうのですが、小奇麗にまとめてくる感じでした。最初に演奏を聴いた時に、おー!まとまってるー!とビックリしたのを覚えています。私は吹奏楽をやったことがないので、学生でこんなに上手に演奏するなんて、思いもよらなかったのです。
高校に進学する時に、その学校に吹奏楽部があるかどうかは娘にとって重要だったようで、そこはしっかり調べていました。どんな吹奏楽部があるか、は、充実した高校生活を送るうえで必須条項であったようで。娘が良しとした吹奏楽部は「強すぎない」「人数が少なすぎない」でした。強い吹奏楽部のある学校は、ちょっと尻込みしたようです。笑
強い吹奏楽部は、本当に、軍隊みたいなイメージですからね(^O^)
※私の勝手なイメージです
演奏後に立ち上がる時とか「ビシィッッッ!!!!!」って立つとか。ちょっとビビる。逆に、タラタラ立ち上がる学校の演奏はやっぱりあんまり上手くないってのもよくあることで、音楽はやっぱりある程度の規律が大切なのね…と思います。
でも、いざ、自分がそういう強豪校でやっていけるのか??!と想像してみたところ「無理だぁ。」と思ったようです。そこまで頑張れないと。でも、部として成り立たんくらい人数が少ないとか、は論外。なので、ちょうどよい規模、レベルの学校を選んだようです。入学前に、その高校の定期演奏会に行ったのですが、うん、ものすごいフツー。ザ・フツー。ちょうど良いとこ引き当てたな!と思いました。
どんな感じにフツーかというと、音を外す、リズムがゆるい、フォルテの音がガサツ、なんかとりあえず元気、って感じの音を出す集団です。(あるある~~~。)特に金管が残念で、ガックリ項垂れてしまいます。金管は目立つからなー。フルートはとっても上手!でもフルートは基本あんまり聞こえないからなー。ガックリ。
結構イベントに参加するのが大好きな学校で、6月までに5回くらいイベントあったかなあ。月に2回以上のペースです。基本練習をやらんかい!と突っ込みたくなってます。イベントに行って演奏を聴いても、やっぱり、元気オンリーみたいな感じで、コンクールは壊滅的なのでは…と予想していました。
先週、課題曲と自由曲を録音したものを聴かせてもらったのですが、うん、はい、まあこうなるでしょうね、という演奏でやはりガックリ。課題曲のマーチは、のぺっとしてる。のぺっとしたマーチ…いやだぁ!全く、山がない。推進力もない。とりあえず音を並べました状態の演奏で聴いていてこんな顔になります。
苦々しい。
自由曲は、これまた、どこに向かっているのでしょうか?聞えて欲しい音は全く聞こえないし、音は外しまくりだーー。外しまくりのまくりのすけだーーー!!!聞くに耐えん。聞いている途中から頭を抱えてしまいました。自由曲は、難しいからしょうがないのです。と分かっていても悶絶する下手さだ。最大の盛り上がりの場所では、皆様、特に金管さん、へばりまくりで全く音でてなーい。もうね。こんな感じ。
オツカレー。
そんな感じの学校ですが、この三連休に合宿がありました。
全然勉強の時間設けてないのな。笑
鬼ほど練習する気らしい。
昨日、帰ってきた娘によると
「めっちゃ楽しかった!!!」
らしい。おー!それは良かったな!で、出来栄えはどうやねん?これだけ練習したんだからさ。
「毎日夜中1時くらいまで練習したから上手くなったと思う!」
えっ!やりすぎじゃん??そんなにせんでいいやろ?と思いましたが、最終日に録音したものを聞かせてもらいました。
めっちゃ上手くなってる!!!
びっくりした!笑
学生ってすごいな!!吸収の力と練習のパワーが違うわ。年取るとさ、長いこと練習できなくなるけど、やつらはアホほどやっても倒れないし、その分力になるんだ!
マーチは、すごい軽快になった!体が自然とリズムを刻みたくなる、踊りたくなる。かっこいいオブリガードがちゃんと聞こえる~~♫テンション上がるぅ~~♫
自由曲は、方向性がちゃんと見える。どこに向かってるのか、わかる!今回の自由曲は「富士山」という曲で、葛飾北斎の富士山の絵からインスピレーションを受けて作曲されたものです。
荒々しい波、祭り、遠くに見える富士山を懐かしいような思いで眺めるような風景、など色々な場面が想像できる音楽なのですが、その雰囲気が感じられる!!
おーー!これは嬉しい!
私は、吹奏楽をやっていた人間じゃないので、技術的な事は分かりませんが、音楽を聴いていて風景が浮かんできたり、体が自然に動いたりする演奏に出会えるととても嬉しくなります。音を少々外していても、演奏者の心がのってる演奏は聴いていてワクワクします。もちろん、技術がしっかりしている方が、圧倒的に素晴らしい演奏になるのは確かですが、そこまで技術がなくてもワクワクする演奏ってあると思うのです。演奏者の思いがとっ散らかってないというか、一つにグーっと集まってくる演奏。
今回の合宿後の演奏には、それが感じられました。音は、まだいっぱい外してるし、表現がまだ未熟、でも、ちゃんと場面ごとに色が変わるというか、それを分かって演奏しているのが分かるというか、「音楽」の素晴らしいところの一端を掴んだ!という感じ。
あと、1週間、コンクールまでにどれくらい詰めてくるのか楽しみになって参りました!!頑張ってねー\(^o^)/
去年は残念結果だったんだよね。でも、それも、とっても良い経験だったね^^