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ベルリンフィル日本公演聴きに行きました(ブルックナー交響曲第八番)

先日、ズービン・メータさん指揮のベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のコンサートに行って参りました。曲目は「ブルックナー交響曲第八番」。なが~~い交響曲を一曲。なかなかハードル高い演目ですよね(笑)。

チケットを買う時の注意書きにはこんなことが書いてあります。

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曲は1時間半くらいあります。ポピュラーな交響曲の2曲分くらいの長さかなぁ。なかなかのプレッシャーです(笑)。

因みに、今回ドアの近くの席だったのですが、曲の途中(かなり前半)で出ていかれた方がいました…それから再入場は無し…。気分悪くなっちゃったのかな…可哀そう(´;ω;`)。おそらく4万円弱の席に座っていたと思いますが…1万円分も聴いてなかったと思います。←

 

長い曲のクラッシックのコンサートはハードルが高い…けどちょっと行ってみたい…方へ、そしてベルリンフィルってどんなもんなん?という疑問をお持ちの方へ、今日はコンサートがどんな感じだったのかまとめてみたいと思います。

会場の様子

開場時間6:00、開演時間7:00。6時半頃に到着すると、すでになかなかの熱気。今回、チケットが完売していなかったので「もしやガラガラな感じだったらどうしよう…。ベルリンフィルの人がガッカリするよ…。」などと心配しておりましたが、みんなのワクワクがあちこちで感じられたし、席も最終的にはほぼ埋まっており「よしよし」という感じでした。(誰目線だ?)

 

会場ではパンフレットの他にベルフィンフィルグッズが売っており(CD、DVD、その他バックとか雑貨)指定の商品を買った人には「サイン会への参加招待券」がついています。(誰がサイン会にくるのかも書いてあります。)

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パンフレット、カッコイイ!

全46ページ2000円。

指揮者紹介、楽団紹介、曲紹介、作曲家紹介が詳しく書いてあって面白かったです。演奏するホールが変わるとこんな苦労があるよ、などという事なども書いてあって勉強になりました!

 

今回A席で購入した私は、1階席の最後列(上手寄り)でした。通路のすぐ横だったので両側にお客さんがいるより随分伸び伸び出来たと思います。でも、2階席が頭上に張り出しており、うーん、音はどうなんだろう?とちょっと心配になりました。

 

演奏を聴いた感想

一番肝心な演奏の感想は、もう月並みすぎますが「上手い」です。字で書くとちょっと伝わりにくいんですが、軽々しい「上手いね~」とか「さすがです~」とかじゃなくて、「上手い…」と言ったきり5分くらい黙りこくってしまう感じです。

この人達は人間なんだろうか…。と考え込んでしまう程。(笑)

 

特に「うぅぅぅ…!!!」と唸りまくった所は、弱奏の部分です。ブルックナー8番は、派手な金管の「ババーン!!!」的なハーモニーがとてもカッコイイ曲なので、それを期待して行ったわけですが、それももちろんババーンとカッコ良かったのですが、弱奏部分の美しさは本当に人間業ではない…!と唸らされました。

 

ブルックナーは、曲の途中に音がフッと消える所がいっぱいあるんですよね。そして、フワっと弱奏でまた音が始まる。その「消える瞬間→間→始まる瞬間」が、もう、お客さん全員息をのんでシーンとしてる中、なんの雑味もなく、フッと消えて、フワッとそれはそれは美しい音で始まるのです。か、か、か、神業だぁ!!!

 

楽器を演奏する人は、弱奏の部分の難しさ、音の入りの難しさはよく分かると思いますが、そこが、やっぱりそこが、完璧なのだベルリンフィルー!!!

 

特に第三楽章の美しさは極上でした。音の柔らかさ、滑らかさが半端ない。ほら、よく歌う時にガは「か」に〇をつけて歌うんですよ、て言われるじゃないですか。ちょっと鼻にかけた「んが」みたいな感じのやつ。ずっとあの音です。バイオリンなんて特に、ちょっと油断すると「キー!」ってなっちゃうと思うんですが、「キー!」なんて1音もない。バイオリンの音が悪目立ちすることが皆無でハーモニーの一部に完全に溶け込んでいる…。

 

始まって2分くらいの所で(4分くらいと最後の方にもある)、「音が段々上がっていって最後にハープがポロロン~」て所があるんですが、私的には「天国へのいざないのフレーズ」と呼んでますが、もうそこの天国っぷりったらなかったっす…涙。

 

全体的に本当に上品な演奏でした。パンチをきかせた調味料まみれの料理ではなくて「うわぁ、なんだろうこの優しく深い味わいは…」って口の中で何度も反芻したくなるような、反芻しても結局なんの味か分かんないけど、とにかく鼻に抜ける香りまでもが美味しい…みたいな料理です。←

 ※金管ババーンもすさまじくカッコ良かったです!!!

素晴らしいなぁと思った楽器

どの楽器も素晴らしかったのですが、特に素晴らしかったのはチェロとホルン(ワーグナーテューバかも)です。

チェロは自分が弾くからかもしれませんが、特に耳を奪われました。音色ももちろんですが、パートとしての一体感がスゴイと言いますか、まるでチェロ1本で弾いている演奏を聴いている錯覚に陥りました。何度も「え?ここって一人で弾いてるの?」とチェロを見るとみんなで弾いている、という事が起こりました。

ホルンは本当に本当に本当に美しかったです。ホルン素人が聴いてもおそらく100%ブラボー!と叫ぶでしょう。特に第三楽章の終盤のホルン、音が、もう、すさまじく小さいのに、めちゃくちゃ綺麗で…涙。すごーい遠くの山から、うっすらなんか聴こえてきたぞ。ああ、ホルンの音かぁ。綺麗だなあ…♡って感じです。ホルン奏者が物理的に演奏中に遠くに移動したわけではないのに、すごい遠くから吹いてるように聴こえるってなんなんだこれは!!!と驚愕しました。

思ったのと違ってたこと

ライブで聴く時には大体「自分が思ってたんと違う演奏でガッカリしたらどうしよう…」という不安がつきまといます。特に今回はかなりの高額チケット!ガッカリしたら残念過ぎる!と思っていました。でもやっぱり今回も「あれ?ちょっとちゃうなぁ。」という事がありました。

音に包まれなかった

私は音楽を聴く時の「音に包まれて幸せ♡」となる瞬間をこの上なく愛しています。普段は、吹奏楽を聴きに行って音に包まれて「わぁー♡!」となったり、CDをイヤフォンで聴いてる時に体中に音が満たされて「わー♡」となったりしてます。「体が音に包まれる、満たされる」感覚をライブで、しかもベルリンフィルの音で味わえたらどんなに幸せだろう!!!とこの2か月ほど妄想し続けていたわけですが、いざ始まってみると

 

「あれ…?音に包まれない……。おかしい…。」

 

演奏が前の方から聴こえるのです。いや、そりゃ、前の方で演奏してるので前の方から聴こえるのは当然なのですが(笑)、吹奏楽を聴きに行ったりすると、音がホールいっぱいに鳴り響くような、体が音で一杯になるような感覚ってよくあるんです。

 

吹奏楽みたいなデカい音の演奏聴きすぎたせいか!!!?

いや…バカデカイ音じゃないけど、でも絶対良い音鳴ってるのに…

やっぱり席のせいか?!!

あぁぁ、5000円けちらずにS席にすれば良かったぁ…

 

演奏中、色々考えちゃって気が散りました。←

 

家に帰ってパンフレットを読んでいると、ホールについてのページがありました。そこでは「毎回違うホールで演奏する事の大変さ」「今回もホールごとに特色が違う」というような事が書いてありました。読み進めると

◆「ホール」には二種類ある

◆「多目的ホール」と「コンサートホール」

多目的ホールは、舞台上で演奏するオーケストラの後ろに反響板があるため、音は舞台から客席に向かって前から後ろへと放射状に飛んでいく。観客は、広がりのある開放的な音を浴びることになる。

コンサートホールは、四方壁が反響板なので舞台から生まれた音は四方に反射し、舌から上へと空間全体に広がる。観客は、音の中に浸るような感覚を楽しめる。

 

あああ!私の好みはコンサートホールで聴く音なんだ!!!なるほど!

そして今回聴いたホールの所を読むと

「大阪のフェスティバルホールは多目的ホール

ガックリ…。

そうかぁ…。

ホールのせいかぁ…。

納得です。そして、そういうとこもちゃんと調べとけばよかったなぁと後悔です…。

 

ベルリンフィルのイメージと違う

ベルリンフィルと言えば「こう!」みたいなイメージが私の中にあったのですが、そのイメージと演奏の感じが違ってるという気がしました。事前に家で聴いていたのは「ベルリンフィル✖カラヤン」。私の中では、ほう、なるほどベルリンフィルのブルックナー第八番とはこういう感じか!というイメージを勝手に作ってたんですよね。

「力強い、ちょっと荒れるくらいの情熱、たっぷり聴かせるメロディ」

みたいなね。

パンフレットにも「ベルリン・フィルの魅力とは何か(城所孝吉)」という記事で

◆ポルシェは安全運転しない

◆ベルリン・フィルの団員には、全身全霊を傾けて演奏する「激烈さ」がある

◆完成度と表現性がせめぎ合うギリギリのところで勝負している

 と、言った表現があり、うんうん、そうだそうだ!と思って読んでいたのです。

 

でも、いざ始まってみると、先ほど書きましたが「えらい上品!!!」だったのです。かなり安全運転なポルシェ。

あれ??イメージがちゃう…。

何か…なんというか…ウィーンフィルっぽいというかなんというか…。

 

「パッションゴリゴリ、じゃなくて繊細な美しさを追求しました」的なイメージ。これはこれで、完成されておったわけですが、ベルリンフィルってこんな感じなのね?と思いながら会場を後にしました。

 

家に帰って、パンフレットの指揮者のズービン・メータさんの所を読んでいると

◆ウィーン仕込みの本格派

◆ウィーン音楽アカデミーで納めたヨーロッパ風の合奏の感覚

◆ウィーン流を基盤に…

など「ウィーン」の文字があちこちに。そうかぁ…。指揮者のルーツがウィーン風なのかぁ…。と、「ウィーン風」がなんだかもよく分からないけど、なんだか「上品そう」な音楽の事だろう、と思い至りました。

 

ついでに、ズービン・メータさん指揮(イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団)のブラームス交響曲第四番を聴いてみました。ブラームスの4番は、今まであれこれ聴いているので、他の演奏との比較がしやすいかなぁと思ったのです。で、聴いてみた感想。

「上品だぁぁぁ…!」

やっぱり上品だった!優しいブラ4!えぐられない(?)ブラ4!そうかぁ!メータさんはこういう風に曲を表現するのかぁ!と合点がいきました。

指揮者との組み合わせでこんなにも演奏が変わるのかぁ!!と当たり前すぎる事に気付かされたわけです。

 

指揮者は、大切!!!(今更…)

 

気が散ったけど面白かったこと

演奏で生で聴くのは、素晴らしい!事に異論はありませんが、生で聴いているからこそ「気が散る」要因があったりしますよね。

 

1つ目は、楽章おわりのです。演奏中に咳をしないように我慢しているのは分かりますが、楽章が終わるたびに「そんなに!!?」っちゅうくらいの咳が。(笑)

楽章が終わるたびに現実に引き戻されました。いや~ん。

 

2つ目は隣のおっさんです。コンサートでどんな人の隣になるか、は結構重要ですよね!今回、私の左側に座っていた方ですが、なかなか風貌がユニーク。スニーカーに、パーカー、ジャケットを着ていたと思いますがキャップをかぶっていました。コンサートに来る恰好ではまずない(笑)。そして、その方、演奏が始まる前、かなりガッツリ寝てました。で、演奏が始まっても寝続けました。(たまに爆音の所で起きる)。なんと、最後まで寝てました。なにしにきたん?(笑)

イビキはかいていませんでしたが、寝息の音がデカい…。

スーーーースーーーースーーーー。

やめれ。(笑)

 

いやぁ。最初から最後まで寝るとは!長い曲だし、どこかでちょっと寝ちゃうかも、という危機感はみんなあったと思うのですが、最初から最後までって!なんか、格好も謎いし、実はベルリンフィルかメータさんの関係者で、もうこういう演奏聞き飽きたわ!みたいな感じなのかと勘繰ったくらいです。お見事(?)な寝っぷり、貫禄でした。

 

まとめ

行って良かった\(^o^)/

この一言ですね!次もまた行きたいです!そして違う指揮者でまた違ったベルリンフィルを聴いてみたいです!

 

行くまでの葛藤?はこちら↓

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