マーラー 交響曲第一番
「巨人」というタイトルがついていますね。
この曲のどのあたりが「巨人」なのかは、私的にはよく分かりませんが、きっとウィキったら色々ウンチクがあるんでしょうね!
気になる方は飛んで見てください。
この曲は、大学オケ(部活)で弾いたことがあるのですが、あの頃は、ただチェロの美味しいところを美味しく弾いてやろう!という事しか考えてなかったなー。と折角弾いたのに残念でなりません。バカー!
大体、大学オケでマーラーなんて、一体、どんな選曲会議をしたらこんな曲が通るんでしょうねぇ?怖いものしらずです。パート練習では、「ここは捨てる」とか「ここはごまかす」とか「でも2楽章の頭では必ず指板を鳴らすこと!!!」とか学生ならではの?指令ばかり飛んでいたような覚えがあります。とにかくパート譜がビックリするくらい分厚くて、最後までさらうだけで大変!なんだか普段使わないテクニックが必要だったり、なんじゃこれは!状態。しかもチェロだけで10プル(20人)。(笑)。エキストラを集めるだけでも大変なのだ。曲を味わう余裕など全くなかっただろうなー。
そんな思い出の曲を、最近、もう一度聴いてみて、すっかりハマってしまいました。
まあ、鬼リピといっても、最後まで聞くと50分くらいあるから、1日にそんなに何回も聴けないけど。
でも聴き終わったら、もう一回!となっちゃう。
全体の印象
あれこれ盛りだくさんで楽しい。何だか交響曲を聴いているというより、RPGをして楽しんでいるような気持ちになる。最後にはラスボスとの対決もある。
出だしはこんな気持ち。森の中。薄気味悪すぎない森。明るさもある。楽しげでもある。でも明らかになにか奇妙です。なにかありそうです。
自分が主人公でね、周りで色んな事が巻き起こるのに耳を澄ませたり、ビックリしたり、対峙したり、何だか大冒険体験のよう。
非常に面白いなーと思う。
音の強弱の幅が凄いので、フォルテになった時のド迫力は圧巻。イヤホンで聴いていると、静かーな所から急にバカデカくなるので耳をやられます。
大冒険だし、大迫力だし、万人ウケしそう!なんだけど、根底にずーーっと、ちょっと気持ち悪さがあるのね。なんだかキモイ…。なんか分からんけど…。
3楽章は特に気味が悪い。でも、途中ウットリするようなメロディーが入っていて不意をつかれてウグッってなる。
そんなこんなで、キモいオーラに徐々に取りつかれながら、マーラーの繰り出すあの手この手に引っかかりまくって、彼のちょっとよじれた世界に引きずり込まれちゃったら、4楽章では、もう震え上がるしかない。あわわわわ…。ってなってる。
4楽章終盤
ビオラの
ディロリ!!!(っていう感じで弾くところ)
から最後の大決戦の幕開けです。
色んな気持ちが集まってきて、少しずつ膨らんでいって、パンッパンにまで緊張と興奮が高まってからの大放出がたまらん!
最後、スーパーサイヤ人になってからの特大カメハメ波!!!
おりゃーーーーー!!!!!!
ダークだけど胸が熱くなるゲームなどお好みの方。
絶対盛り上がると思います!
邪道?(笑)
でも、一般的に考えてみても、1番は、面白いし、美しいメロディーいっぱいだし、聴きやすいと思います!
(長いけど。でもRPGだと思えば全然長くないよ!)
youtube では大音量の所の迫力がイマイチなのだけど。
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