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【英検(R)1級】英検公式さんの英作文解答例を分析してみよう②(2017年度第二回)

なかなか英検1級に踏み出せないでいる準1級所有者の方、いつか英検1級を目指してみたいと勉強をしている方へ、出来るだけ分かりやすく、「何とか書けるかも。」と思ってもらえるよう分析していきます。英検公式さんの解答を見て「こんなの無理!書けるわけない!」と思った方に分かるように、と解説していきたいと思います。

 

英検(2017年度第二回)分の公式さん発表の解答例を細かく分析していきましょう。今日はまず手始めに導入部分です。

 

 

 

まずはスラッシュを入れていきます。

 

※こちらより引用して使っています

http://www.eiken.or.jp/eiken/result/pdf/2017021kyu.pdf

 

スラッシュリーディング

①Immigrants have been arriving / on the doorstep of wealthy nations / for centuries.  ②Whether these nations should encourage immigration / is a polarizing issue, / but it is clear / immigration offers them  overwhelming benefits.  ③Of these, /  most notable are / a sustainable workforce, multiculturalism, and stronger pension systems.

 

何となく文の形が見えてきましたか?次はもう少し詳しく文の構造を見てみましょう。

 

文の構造

 

赤字が主語部分、青字が動詞部分

※訳は直訳しています

 

①文目

 Immigrants have been arriving / on the doorstep of wealthy nations / for centuries.

(移民は何百年もの間、裕福な国家の戸口に到着し続けている。)

 

現在完了進行形の文ですね。「移民」が過去から現在にかけて継続して続々と到着している雰囲気が出ています。

※普通の現在進行形だと今の動作であったり、少し先の動作を表せますが、過去からの流れを表せません。

※現在完了形では、時間の移り変わりは過去→現在と表す幅が広がりますが、「ずっと続いている感」「ワサワサ感」が出にくいです。

※現在完了進行形→動作の継続、動作が進行中であることを表す表現。

 

●on the door step of wealthy nations 

(裕福な国家の戸口に)

「裕福な」を rich とせずに wealthy と表現するのは常套手段ですね。

「国」を country とせずに nation と表現するのも常套手段。

 on the door step of~  の表現、カッコイイ。at とするよりテクニシャンぽい。

※「戸口に」という意味ですが、その「場所」だけを表している訳ではなく、比喩的に目の前に差し迫ったニュアンスも加えられる表現です。

 

②文目

Whether these nations should encourage immigration / is a polarizing issue, / but it is clear / immigration offers them overwhelming benefits. 

(これらの国家が移民を奨励するかどうかは(意見が)二分する問題であるが、移民がそれらの国家に圧倒的な利益を与えることは明らかである)

 

この文章で省かれている部分を補うとこうなります。

 

Whether these nations should encourage immigration  or not  is a polarizing issue,  but it is clear  that immigration offers them overwhelming benefits. 

 

コンマで二つの文が繋がっていて、更に二つ目の文の中にthat 節が入っているんですね。だから主語と動詞が3つずつ入ってる形になります。

 

●最初の文は whether 節「~かどうか」が主語になっています。そのwhether 節の中にも主語と動詞が入っているんですよね。

Whether these nations should encourage immigration

(これらの国々が移民を奨励する かどうかは)

 

で、ここまでがデッカイ主語部分。なんですよね。

Whether these nations should encourage immigration is a polarizing issue

 

●polarizing issue これまたカッコイイね!

「問題」を problem とせず issue とするのは常套手段。

 polarizing は、polar bear 「北極グマ」 のpolar の派生語ですね。polar は「極の」ですから、polarizing は、あっちの極とこっちの極と正反対に分かれちゃってる!みたいな事です。ですので意見が真っ二つに割れちゃうような問題を表現するのに polarizing issue はピッタリな語彙ですね。

 

● it is clear that~  →~は明らかだ です。 これもメチャメチャよく使う表現ですよね。英検準二級くらいから使える万能選手。

 

●offer +人+モノ→人 に モノ を提供する の形です。

offer + them + overwhelming benefits →彼らに圧倒的な利益を提供する

 

overwhelm は「~を圧倒する」という動詞です。

因みにジーニアスの例文にはこんなのが載ってます。

The Tigers overwhelmed the Giants.

(タイガースはジャイアンツに大勝した。)

阪神ファンがこの辞書の編纂に関わっていたと思われます。(笑)

 

因みにこのwhether節からの but~ の表現、導入部分のテンプレートとして使えますよ!

 

Whether 〇〇が△△する is a polarizing issue , but it is clear that~

(〇〇が△△するかどうかは、意見の別れる問題であるが,~なのは明らかだ)

お題をそのまま「〇〇が△△する」の所に入れれば一丁上がりです。

例)お題: Can restrictions on freedom of speech ever be justified?

(表現の自由に対する規制は正当化されうるか?)

→ Whether restrictions on freedom of speech can ever be justified is a polarizing issue, but it is clear that~.

(表現の自由に対する規制は正当化されうるかどうかは意見の別れる問題であるが、~なのは明らかだ)

 

 

immigrant(移民:移住してくる人の事) と immigration(移民させる事) の違いにも注意です。immigrantは人の事ですから可算名詞。immigration は不可算名詞でここでは使われています。

 

③文目

Of these,  most notable are / a sustainable workforce, multiculturalism, and stronger pension systems.

(これらの中で、最も注目すべきものがあります。持続的な労働力、多文化主義、より強固な年金システムです。)

 

この文は倒置が起こっていますね。主語が最後になってるー。主語部分が長いので、頭でっかちになるのを嫌って倒置が起こっていると思われます。こういったSVCの倒置の場合はCVSの形になります。

 

 

●1級らしい語彙が満載ですね。

sustainable 持続可能な

※動詞は sustain。

 

multiculturalism 多文化主義

※multi (多数の)cultural (文化の)ism (主義)が合体したもの。

 

pension 年金

※いわゆるペンション(宿)と同じスペルですけど、英検で pensionという単語が出てきたらほぼ100%「年金」の意味ですね。

 

 

 

今日は、ここまでにしましょう。

次回は更に続きの英文を細かく分析していきます。

 

whether節の所が少しややこしかったかなー。でもこのwheter節の使い方は、定番表現として覚えとくと本当に便利です!

 

 理由1の分析はこちら

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