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英語ネタ、音楽ネタ、その他諸々雑記にて。英語ネタでは英検やGTECのライティングを中心に投稿。

ダサイラインと好き嫌いの関係性

音楽を聴いている時に、これ良い!と思ったり、なんか嫌!と思ったりするけれど、明確な理由は分からない。でもまあ、単純に音の重なり方が好み、とか展開の仕方が好み、とか仕分けしようとすれば出来る。ブラームスの曲が好きなのは、盛り上げ方が劇的で要の所の和音が超絶カッコイイ♡から。とか。

 

そんな風にザックリと分析した時に興味深いのは「ダサイライン」と好き嫌いの関係性だ。「ダサイライン」とは、この線を越えちゃうとダサくなっちゃう!というラインだ。みんな、それぞれのダサイラインを持っているはず。私も持ってる。

 

ダサイラインに近寄ることなく小綺麗にまとまっている曲は、わー♬綺麗だなー♬と思う。小綺麗なので、気分も良いし、嫌な気持ちにはならないし、腹もたたない。でも、実はそんなに胸に響かない。遠い世界の夢物語というか、ちょっと自分とは別世界のファンタジーを味あわせてもらってるというか、そんな距離感。

 

胸にグッとくる曲は、ダサイラインのギリッギリに踏み込んでくる曲だ。あと一歩でダサくなっちゃう!!ってとこまで攻められると心を乱される。現実世界のあれこれは整理整頓されていることなんてない。グッチャグチャでコントロール不可。でも、そんな状況で見上げた空に浮かんだ月を見て「あぁ、美しいな…。」って思う瞬間が幸せだったりする。ダサイラインに切り込んでくる曲は、そんな状態にとても似ていると思う。ギリギリな中で美意識を保つ。そういうのが1番ドラマチックだもんね。

 

面白いのは、ダサイラインを越えちゃう曲。ダサッ!!!ってなる。笑。で、ダサイから「何でこんな展開にしたんだ!」とか「今盛り上がってどうする?!」とか小言を言いたくなるんだけど、そのダサさにいつもイラついて嫌悪感バシバシかって言うとそうでもない。そのダサさがなんか愛しいとなる場合があるのだ。作曲家はオシャレにキメてるつもりなのにこっちからみたらダサイ、という場合は、眉間にしわ寄せてブーブー言ってることの方が多いけど、オシャレとかそんなの何も考えてなくて、堂々とラインを踏み越えてくる曲には、その潔さに心を奪われる、ということがあるのだ。例えば、土臭いメロディー。例えば、めっちゃ当たり前なコード進行。ストレートなリズム。「そんな素直に言っちゃうの?」という衝撃だ。そんな飾らない姿を見て、それでもなお「愛おしい」と思わせる曲をこれから先嫌いになることなんてない。と思う。

 

これいう感情って、人間関係でもあるよね。自分の人生に深く関わってくる人はダサイライン付近で心を揺さぶってくる人達。自分が「ダサイ!」と思われたとしても、伝えたいことがある。相手の必死な姿になんか恥ずかしくなる。といった場面が心に残る。といった具合に。

 

そんな事を思いながら音楽を聴いている。このライン自体の設置場所が似ていて、しかもそのライン付近に攻めてくる作曲家の曲に直感的に心を奪われるんじゃないかな、と思う。もちろん、音楽的に素晴らしく誰にでも賞賛される曲はあるんだけど、何だかそんなに評判は良くないんだけど自分のソフトスポットに入り込む曲ってあるものね。そういう曲に出会うとちょっと嬉しくなる。

 

あー、私の大切な人みっけー!

の瞬間だからね!